こんにちは、DX攻略部のこーたろーです。
Googleが提供する最新版のアクセス解析ツールであるGA4。
ウェブサイトやアプリの運営で利用状況のデータを得るために解析ツールを導入したいと思ったものの、導入方法が分からず悩んでいる人もいるでしょう。
この記事ではGA4の導入・設置方法を画像付きで詳しく解説しています。
- GA4の導入・設置方法
- GA4設置後にしておくべき設定
- GA4でよくある質問
GA4に関するよくある質問も紹介しているので、GA4の導入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
GA4(Googleアナリティクス4)とは?
GA4(Googleアナリティクス4)とは、Googleが提供する最新版のアクセス解析ツールです。
ユーザーの行動を分析することでウェブサイトやアプリの改善点等が見えてくるため、Web運用をしていくうえで必須のツールです。
GA4は従来のGoogleアナリティクスと違い、Webからアプリへの遷移やユーザーごとのデータの蓄積など、より細分化したアクセス解析が可能となっています。
従来のアクセス解析である旧GA(ユニバーサルアナリティクス)は2024年7月1日以降廃止されており、現在は利用できなくなっています。
Googleアナリティクスを導入済みという方は、切り替えが済んでいるかの確認をしておきましょう。
GA4(Googleアナリティクス4)と旧GA(ユニバーサルアナリティクス)の違い
GA4(Googleアナリティクス4)と旧GA(ユニバーサルアナリティクス)の違いは以下のとおりです。
- 計測方法の変更:セッション(訪問)からイベント(行動)に
- デバイスやアプリを横断したユーザー計測が可能に
- AIによる予測機能が追加
- BigQuery(Googleのビッグデータ解析ツール)と無料で連携が可能に
旧GAと比べて大きく進化しており、より細分化したアクセス解析が可能になりました。
詳しくは以下の記事で解説しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
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GA4(Googleアナリティクス4)の導入方法【5ステップで解説】
GA4(Googleアナリティクス4)の具体的な導入方法を5ステップで分かりやすく解説します。
- 事前準備:Googleアカウントを準備する
- STEP1:GA4のアカウントを作成する
- STEP2:GA4プロパティを作成する
- STEP3:データの集計先を設定する
- STEP4:トラッキングコードを設置する
- STEP5:設置完了、データが集まるとレポートが作成される
実際の操作画面の画像を使って解説しますので、導入方法が分からず悩んでいる方は参考にしてみてください。
事前準備:Googleアカウントを準備する
まずはGA4(Googleアナリティクス4)にアクセスするためのGoogleアカウントを準備しましょう。
GoogleアカウントとはGmail等のサービスを利用するアカウントのことです。
GA4の利用はGoogleアカウントと紐付くため、会社や事業用で利用する場合はプライベート用のアカウントと混同しないように、管理用のGoogleアカウントを作成しておくのがおすすめです。
GA4で使用するGoogleアカウントの確認ができたら、GA4の公式サイトにアクセスし「アナリティクスに移動」をクリックするだけで簡単に利用を開始できます。
STEP1:GA4のアカウントを作成する
まずはGA4のアカウントを作成しましょう。
アカウントとは、GoogleアカウントではなくGA4で集計したデータの管理をするIDのことをさします。
GA4内で複数のアカウントを同時に管理できるため、会社名やプロジェクト名など分かりやすいアカウントIDを付けるのがおすすめです。
「①管理」→「②作成」→「③アカウント」の順で選択します。
アカウント作成画面に移行したら「①好みのアカウントIDを設定」→「②次へ」を選択
STEP2:GA4プロパティを作成する
アカウントIDの作成ができたら、次にプロパティを作成します。
プロパティとは、解析するウェブサイトやアプリの管理IDのこと。
- 複数のウェブサイトやアプリをまとめて解析したい場合:プロパティで分ける
- 完全に別軸で解析したい場合:STEP1で解説したアカウントを新たに作成して分ける
という使い方がおすすめです。
「①プロパティ名、タイムゾーン、通貨を入力」→「②次へ」
「③解析するビジネスやお店の詳細を回答」→「④次へ」
ただのアンケートなのであまり考えすぎずに進めてしまいましょう。
「⑤ビジネスの目標をチェック」→「⑥次へ」
アクセス解析結果を元に自動生成されるレポートが、ここで選んだ目標に合わせた内容になります。
最後に利用規約が出てくるため、内容を確認後「⑦同意する」を選択
STEP3:データの集計先を設定する
プロパティの作成の次に、ウェブサイトやアプリなど、データの集計元の設定をします。
プラットフォームの選択を行うと各種情報の入力画面が出てくるため、入力すれば簡単に設定できます。
ウェブサイトの場合、URLやサイト名を入力
アプリの場合、パッケージ名やアプリ名など各種情報を入力
STEP4:トラッキングコードを設置する
次に、計測したいウェブサイトやアプリにトラッキングコード(集計のための認証コード)を設置しましょう。
トラッキングコードの設置が完了することでアクセスの集計、解析が開始されるようになります。
GA4のホーム画面から「①タグの設定手順を確認」を選択
「②タグの実装手順を表示する」を選択
「③ウェブサイト作成ツールまたはCMSを使用してインストールする」を選択
設置手順が表示されるため、手順に従えば簡単に設置が完了します。
WordPressやWixなど主要なツールは網羅されているため、困ることは無いでしょう。
もし使用しているツールが無い場合は「手動でインストールする」を選択しましょう。
手動でインストール(タグ貼り付けで実装)する場合
「手動でインストールする」を選択するとHTMLコードが表示されるため、計測したいページの<head>タグの直後にそのまま貼り付ければ設置できます。
基本的には前述した「③ウェブサイト作成ツールまたはCMSを使用してインストールする」で対応可能です。
手動でインストールする場合、HTMLタグの知識が必要なため、知識が無い場合は正常に動作しなくなる可能性があります。
STEP5:設置完了、データが集まるとレポートが作成される
トラッキングコードの設定が終わると設置が完了し、アクセスが集まることでアクセス解析の観覧やレポート生成ができるようになります。
サイトに訪れたユーザーの行動やリンク元といったアクセス解析のデータやレポートは、今後サイトを運営していく際のヒントになります。
ヒントの一例は以下のとおりです。
- 一定以上のアクセスがあるのに問い合わせや購入が少ない→問い合わせや購入への動線が悪い、商品(商品説明)に魅力がない
- アクセス数が少ない→SEO対策が不十分
- アクセスはあるものの直帰(戻るボタン)が多い→記事(サイト)に必要な情報が掲載されていない、ユーザーにとって見づらい
アクセス解析やレポートは、ウェブサイトから成果が上がらない、より多くの成果を上げたいなど、運営に関する悩み解決において多くのヒントが得られるため、定期的に確認するようにしましょう。
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GA4設置後にしておくべき設定
GA4の設置が完了後、最初にしておくべきおすすめの設定について解説します。
- データの保持期間の設定
- Googleシグナル(同一ユーザーの認識機能)の設定
- 指定IPを除外する(管理者をカウントしない)設定
より正確で有益なデータを得るためにも、ぜひ参考にしてみてください。
データの保持期間の設定
データの保持期間の設定をしておきましょう。
管理画面から「①データの保持」→「②14ヶ月を選択」→「③保存」
ここでいうデータとは自サイトに訪れたユーザーの「問い合わせや商品購入といったイベント(行動)記録」を保持する期間のことを指します。
データ保持期間に訪れたユーザーがサイト内でどのような行動をしたかの記録は、今後の運営にとって役立つ情報なので必ず設定しておきたいポイントです。
2ヶ月と14ヶ月から選択できますが、初期設定では2ヶ月となっているため、14ヶ月に変更しておくのがおすすめです。
Googleシグナル(同一ユーザーの認識機能)の設定
Googleシグナルも最初に設定しておくことで、より正確なデータが得られるようになれます。
管理画面から「①データの収集」→「②Googleシグナルデータ収集をオンにする」
Googleシグナルとは、同一ユーザー(Googleアカウントで判別)の認識機能のこと。
パソコンやスマートフォンなど複数の端末からアクセスしても同一ユーザーの場合、重複してカウントしなくなり、より具体的で正確な行動記録を追えるようになります。
Googleシグナルは上記注意事項の制限はあるものの、コンバージョン率を上げるヒントを得るためにも設定しておきたい機能の一つです。
指定IPを除外する(管理者をカウントしない)設定
最後に、指定IPを除外する(管理者をカウントしない)設定もしておくのもおすすめです。
少し手間がかかるため、一つずつ順番に解説していきます。
管理画面から「①データストリーム」→「②設定したいウェブサイト等を選択」
「③タグ設定を行う」
「④内部トラフィックの定義」
「⑤除外したいIPアドレスを入力し、条件を追加を選択」
ここに管理者のIPや会社のIPを登録しておきましょう。
>> CMAN「IPアドレス確認」
除外したいIPを登録後、フィルタリングの設定をすれば完了です。
管理画面から「①データフィルタ」→「②Internal Trafficを選択」
「③フィルタの状態を有効に変更」→「④保存」
IPの除外設定とは、会社や管理者の自宅など指定したIPからのデータを集計しない設定のことです。
管理者や社員等が自社のウェブサイトを自分で観覧したデータは、アクセス解析に不要な場合がほとんどです。
特に、サイト開設初期などアクセスが少ない時期にはアクセス解析時のノイズにしかなりません。
少し手順は多く手間はかかりますが、設定しておいて損ないでしょう。
より正確なデータ収集をするためにも、指定IPを除外する(管理者をカウントしない)設定はしておくのがおすすめです。
GA4の導入・設定でよくある質問
GA4についてよくある質問を紹介します。
- GA4は無料で使えますか?
- そもそもGA4のようなアクセス解析は必要ですか?
- アカウントとプロパティの違いは?
- GA4を設置したのにレポート等のデータが表示されません
- 以前のアナリティクス(UA)からの移行はできますか?
- GA4は自分で設置するべき?プロに任せるべき?
GA4について分からない点がある場合はぜひ参考にしてみてください。
GA4は無料で使えますか?
GA4は無料で利用可能です。
有料プランもありますが、基本的には無料プランで十分なデータが得られます。
無料プランから有料プランに変更して得られる機能は以下の2点です。
- データの最長保持期間(個別ユーザーの行動記録)が14ヶ月から50ヶ月に伸びる
- Salesforce Marketing Cloudと連携できるようになる
有料プランへの切り替えは、Salesforceとの連携をするかどうかで検討するのがおすすめです。
そもそもGA4のようなアクセス解析は必要ですか?
アクセス解析は、ウェブサイトやアプリから売上や問い合わせなど成果を得たいのであればほぼ必須です。
アクセス解析を設置することで「どのページが見られているか」「どこから訪れたか」「どのような行動をするか」などが分析できるため、自社サイトの現状が把握できるようになります。
逆にアクセス解析が無いと「見られているかも分からない」サイトを「効果があるかも分からない」まま運営を続けることに。
現状を正しく把握することで「見られていないページを改修する」「SEO対策ができているかの確認」「導線の修正」など、今後の運営に関するヒントにもなります。
アクセス解析は、少しでもウェブサイトやアプリから売上や問い合わせなど成果を得たいと思うのであればほぼ必須のツールと言えるでしょう。
アカウントとプロパティの違いは?
GA4の設定にあるアカウントとプロパティの違いは以下のとおりです。
- アカウント:GA4の管理用ID
- プロパティ:各ウェブサイトやアプリの識別ID
アカウント(管理用ID)の下に、プロパティ(各ウェブサイトやアプリの識別ID)がぶら下がっているイメージです。
GA4を設置したのにレポート等のデータが表示されません
GA4を設置してすぐは、アクセスデータが無いためデータが表示されません。
ユーザーからのアクセスがあってはじめて解析データが表示されるため、結果が見られるまで少し時間が必要です。
特にウェブサイトを開設直後はアクセスが無いため表示されないことがほとんどです。
アクセスが集まるまでしばらく待つ必要があります。
以前のアナリティクス(UA)からの移行はできますか?
残念ながらGA4と以前のアナリティクス(UA)は全くの別物のため、データ移行はできません。
これまで集めたデータは利用できないため、新たにアクセス解析のデータを集めていく必要があります。
GA4は自分で設置するべき?プロに任せるべき?
Googleアカウントがあれば簡単に設置できるため、自分で設置しても問題ありません。
標準設定のままのデータでは物足りない、欲しいデータがあるなど、より詳細なデータが必要な場合はプロに相談するのがおすすめです。
基本的に誰が設置しても得られるデータは同じになるため、費用を抑えたいのであれば自分で設置しても問題なく利用できます。
まとめ
この記事では、GA4の導入・設置方法について詳しく解説しました。
- GA4の導入・設置方法を画像付きで解説
- GA4設置後にしておくべき設定は3つ
- GA4でよくある質問を紹介
アクセス解析を設置することで「どのページが見られているか」「どこから訪れたか」「どのような行動をするか」などが分析できるため、自社サイトの現状が把握できるようになります。
逆にアクセス解析が無いと「見られているかも分からない」サイトを「効果があるかも分からない」まま運営を続けることに。
ウェブサイトやアプリで最大限成果を得るためにも、GA4を導入してビジネスを次のレベルへステップアップしましょう。