こんにちは、DX攻略部のヘナトンです。
Salesforceを運用する中で、一人の担当者だけでは完結しない大規模な商談や、技術支援担当・法務担当など複数の部署が連携して進める案件が増えてくると、商談情報の共有が難しくなることがあります。
こうした「チーム営業」を強力にサポートするのが、Salesforceの標準機能である商談チームです。
商談チームを正しく設定することで、誰がどのような役割で案件に関わっているのかを明確にし、情報の透明性を高めることができます。
DX攻略部では、『Salesforce支援サービス』というサービスも提供しておりますので、こちら興味を持った方は、ぜひご相談ください。
Salesforceの商談チーム機能がもたらすメリットと基本概念
商談チームとは個々の商談に対してユーザのチームを作り、チーム内のメンバーに役割を与え、そのユーザごとに権限を付与する機能です。
単に「関係者を登録する」だけでなく、商談ごとの売上予測(予測分類)や進捗管理をチーム単位で行えるようになるのが大きな特徴です。
商談チームをイメージしてみよう
例えばユーザAさんは商談の参照権限がなく、商談レコードを見ることも編集することもできないとします。
ただし、「商談A」だけはユーザAさんが関わる商談で、参照権限が必要だとします。
この場合は商談Aに商談チームを作成し、Aさんをチームに加えることで、商談の参照権限がないAさんでも商談Aに関する情報だけは見られるようになります。
商談チームは商談に対するアクセス権限のみ設定できます。
(取引先チームでは関連する商談とケースのアクセス権限も設定できます)
営業の属人化を防ぎ情報の透明性を高める仕組み
多くの現場では、商談の詳細は主担当者の頭の中にだけあり、他部署のメンバーは状況がわからないという問題が起こりがちです。
商談チームを利用すれば、関係者全員が最新のフェーズや活動履歴にアクセスできるようになり、二重の確認作業や情報共有の漏れを劇的に減らすことが可能です。
取引先チームとの違いと使い分けのポイント
Salesforceには似た機能として「取引先チーム」がありますが、これらは管理の目的が異なります。
取引先チームが「その企業との長期的な関係性」を管理するのに対し、商談チームは「特定の案件」に特化した体制を管理します。
プロジェクトごとにメンバーが入れ替わるような営業スタイルでは、商談チームの活用が不可欠です。
| 比較項目 | 商談チーム | 取引先チーム |
| 管理の単位 | 個別の商談(案件)ごと | 取引先(企業)ごと |
| 主な目的 | 特定案件の成約と進捗管理 | 顧客との中長期的な関係維持 |
| メンバー構成 | 案件ごとに最適な専門家をアサイン | 顧客を担当する固定メンバーが中心 |
| 権限の範囲 | 紐付く商談レコードのみに適用 | 取引先および関連する商談やケース |
| 活用シーン | 大規模プロジェクトやスポット案件 | キーアカウントマネジメント(KAM) |
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商談チームを利用可能にする手順
商談チームは初期状態では無効になっている場合があるため、まずはシステム管理者による有効化設定が必要です。
設定自体は数分で完了しますが、有効化した後にページレイアウトへ反映させる工程を忘れないようにしましょう。
設定画面からの有効化とレイアウトの選択
使用するにはまず、商談チームの有効化が必要です。
設定>クイック検索ボックス「商談チーム」>「商談チームの設定」をクリック
続いて、「チームセリング設定の有効化」にチェックを入れ、保存します。
この際、どの商談ページレイアウトに「商談チーム」の関連リストを表示させるかを選択する画面が表示されます。
既存の営業担当者が使っているレイアウトすべてにチェックを入れておくことで、スムーズな導入が可能になります。
関連リストのカスタマイズによる利便性の向上
有効化が完了したら、関連リストに表示する項目も調整しておきましょう。
ユーザー名だけでなく、役割やアクセス権限(参照のみか、編集可能か)を一目で確認できるように設定することで、チームメンバーが自分の権限を迷わずに把握できるようになります。
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業務実態に合わせてカスタマイズする「チーム内の役割」
商談チームでは、メンバーごとに「役割(ロール)」を割り当てます。
これにより、誰が意思決定者で、誰がサポート担当なのかが明確になります。
Salesforceにはあらかじめ標準的な役割が用意されていますが、自社の組織図や商談フローに合わせて項目を追加・変更することも可能です。
チーム内の役割では、取引先チームと商談チームで利用する役割の選択リスト値を定義します。
取引先や商談に対するチーム内の役割に何が必要なのかを定義し設定します。
代表的な役割とアクセス権限の考え方
商談チームの役割についてもう少し詳しくみていきましょう。
一般的に設定されることの多い役割と、その権限設定の例を以下の表にまとめました。
| 役割名 | 役割の定義 | 推奨される権限 |
| 営業担当者 | 商談の主担当として案件をリードする | 編集可能 |
| 技術支援(SE) | デモや技術的な仕様の確認をサポートする | 参照のみ または 編集可能 |
| マネージャー | 承認プロセスや進捗の監督を行う | 編集可能 |
| 法務・事務 | 契約書の確認や事務手続きをサポートする | 参照のみ |
こちらの表を参考に役割について設定してみてください。
選択リスト値の編集による自社独自の役割設定
「カスタマーサクセス」や「パートナー窓口」など、標準にはない役割が必要な場合は、オブジェクトマネージャーの「商談チームメンバー」から選択リスト値を編集できます。
自社独自の呼称に合わせることで、現場のユーザーが直感的に操作できる環境を整えましょう。
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商談チーム作成方法
設定が完了したら、実際に個別の商談レコードでチームを作成していきましょう。
商談レコードから商談チームを作成する
商談チームを作成したい商談レコードを開き、関連リストの「商談チーム」を見ます。
(ページレイアウトやLightningレコードページで商談チームを配置していないと表示されません)
「チームメンバーの追加」をクリックします。
(「デフォルトチームの追加」に関しては後に解説します)
この取引先に対する商談チームメンバーを設定します。
ユーザ:誰をメンバーに追加するか。
チーム内の役割:この取引先チームでどういう役割か。
商談のアクセス権:この商談に対して何をできるようにするか。
以上で商談チームの作成は完了です。
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デフォルト商談チーム作成方法
毎回同じメンバーで商談を進めることが多い場合、案件ごとに一人ずつ追加するのは手間がかかります。
そこで活用したいのが「デフォルト商談チーム」機能です。
個人設定からのデフォルトチーム登録手順
ユーザーが自分専用の標準メンバーをあらかじめ登録しておくことで、ワンクリックでチームを完成させることができます。
作成方法は、個人設定>私の個人情報>高度なユーザの詳細>デフォルト商談チーム>追加でメンバーを追加していきます。
あとは通常の商談チームの作成方法と同じです。
常に特定のメンバーを自動追加する設定
設定オプションの中で「商談にデフォルトチームを自動的に追加する」という項目にチェックを入れると、商談を新規作成した瞬間にチームが構成されます。
これにより、入力漏れを物理的に防ぐことが可能になります。
組織変更やプロジェクト終了時のチームメンテナンス
デフォルトチームは一度設定して終わりではなく、組織改編や担当変更のタイミングで見直す必要があります。
古いメンバーが残ったままだと、不要な通知が飛んだり、セキュリティ上のリスクが生じたりするため、定期的なメンテナンスを推奨します。
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まとめ
今回は商談チームについて解説しました。
Salesforceの商談チームは、単なる情報の共有枠ではなく、組織が一体となって顧客に向き合うための重要な基盤です。
役割を明確にし、デフォルトチームによる効率化を図ることで、営業担当者は本来の顧客提案に集中できるようになります。
まずは一部のプロジェクトから商談チームの運用を開始し、情報の透明性が生む成果を体感してみてください。
似た機能として取引先チームとケースチームがあり、こちらで解説しておりますので、ご覧ください。
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