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Pardotのフォーム機能とは? 設定方法から統計情報の見方まで徹底解説!

こんにちはDX攻略部です。

今回は『Marketing Cloud Account Engagement(旧:Pardot)』のフォーム機能についてご紹介します。

『Marketing Cloud Account Engagement(旧:Pardot)』のフォームはどのような機能や作成方法を知りたい方におすすめの記事となっています。

ぜひ最後までご覧になってください。

Pardotのフォーム機能とは?

Account Engagement(旧:Pardot)のフォームでは新規見込顧客の獲得と獲得した見込顧客の育成ができます。

フォームから顧客のメールアドレスや会社名などの個人情報を取得することができます。

主な使シーンとしては以下の3つがあげられます。

  • 資料ダウンロード用の個人情報入力
  • イベントなどの申し込み
  • 問い合わせの記入欄

    またAccount Engagement(旧:Pardot)ではフォームから取得した新規見込顧客の育成を行うことができます。

    見込顧客に対しメールなどを活用して継続的なアプローチをし、興味関心を醸成することで商談件数や売上増大に繋げていきます。

    フォーム設置は新規見込み客の獲得として手軽かつ有効な手段です。

    低コストで導入ができ設定が簡単なため、アプローチ可能な見込顧客が少ないとお悩みの方にはぜひご活用いただきたい機能です。

    Pardotフォームの作成方法

    今回はデフォルトデザインの作成方法をご紹介します。

    それでは各フェーズで設定できる項目についてご説明していきます。

    名前の設定

    名前ではフォームに設置する項目の基本情報を設定します。

    名前:フォームの名称

    ここでは作成するフォーム自体の名前を指定します。

    Account Engagement(旧:Pardot)画面のフォーム一覧ではこの名前が表示されます。

    命名規則をつけておくと後から振り返る際に見やすくなります

    タグ:フォーム登録をした見込客に紐づけるタグの設定

    タグを設定するとフォームで獲得した顧客に自動でタグが紐づけされ、分析や見込客(プロスペクト)の検索などがしやすくなります

    タグはフォーム以外にもメールやリストなどにも設定が可能です。

    フォルダー:格納先

    フォルダはAccount Engagement(旧:Pardot)内でのフォームの格納先を指定できます。

    Account Engagement(旧:Pardot)ではフォルダー管理をすることが可能です。

    1つの施策フォルダーを作成した場合、その施策で使用したキャンペーンやメールなどを同一フォルダーに格納することができます。

    トラッカードメイン:トラッキングデータの格納先

    入力された個人情報をどのドメインに格納するかを選択します。

    トラッカードメインは獲得した見込み客のアクティビティを記録し効果的なマーケティング戦略に役立てることが可能です。

    キャンペーン:フォーム入力した顧客のソース施策の指定

    キャンペーンとは初回タッチポイントの施策のことを指します。ソースと言い換えることも可能です。

    見込客が何の施策から流入してきたかはキャンペーンで確認することができます。

    項目

    項目では氏名、会社名、メールアドレスなど取得したい情報項目を設定します。

    氏名、会社名、メールアドレスなど取得したい内容の項目を追加します。

    すでに設定されている項目以外の項目を追加したい場合は「+新しい項目を追加」からクリックができます。

    また、姓名やメールアドレスなどの標準項目以外に独自でフォームで取得したい情報がある場合にはカスタム項目を作成することができます。

    基本タブ

    基本タブではフォームに設置する項目の基本情報を設定できます。

    • ラベル:項目の名前
    • プロスペクト項目:入力するデータをどのプロスペクト項目にマッピングするかの設定
    • 種別:入力項目のデータ型を指定できます。項目によって使用できるデータ型は異なります。
    • データ形式:顧客のデータ入力形式を指定できます。
    • 必須:チェックを入れると入力が必須となります。

    項目の詳細タブ

    項目の詳細タブでは必要に応じて項目への情報追加や一部デザインの設定ができます。

    • エラーメッセージ:必須項目が未入力で保存された場合に出るメッセージを設定できます。
    • CSSクラス:選択したレイアウトテンプレート内にあるCSSで使用するクラスの入力ができます。
    • 説明:項目の説明文や指示の設定ができます。説明は項目の下部に表示されます。

      オプションの下のチェックボックスでは見込客のフォーム入力を効率化させることができます。

      すでに入力されていても常に表示する

      この項目にチェックを入れると過去にフォーム登録した入力済みの項目を表示させることができます。

      通常2回目以降のフォーム登録では初回に登録した項目は非表示になります。

      「すでに入力されていても常に表示する」にチェックを入れると2回目以降のフォーム登録時にも初回に入力済みの項目を表示させることができます。

      事前入力しない

      この項目にチェックを入れると過去フォーム登録した入力済みの項目を空欄の状態にできます

      前述の「すでに入力されていても常に表示する」のチェックを入れた場合、通常だと過去の登録データが項目に事前入力された状態で表示されます。

      「事前入力をしない」にチェックすると入力済みの項目を空欄の状態にできます。

      フォーム登録2回目以降に入力済みの項目を再度入力させたい場合は「事前入力しない」にチェックを付けることをおすすめします。

      後続のフォーム登録時に初期値を維持する

      この項目にチェックを入れるとフォーム登録2回目以降に同一項目で別のデータが入力されても、初回に登録したデータを維持することができます

      2回目以降に入力されたデータは初回データに上書きされず、別データとしてレコード作成されます。

      項目の種別がチェックボックス・ラジオボタン・ドロップダウンに設定されている場合のみ値タブの編集ができます。

      ドロップダウンの値にデフォルト値を設定できたり、「+アイコン」で値を選択する見込顧客を指定しリストに追加したりすることも可能です。

      順次タブ

      過去のフォーム登録で項目が入力済みの場合、2回目以降のフォーム登録で新しく入力させたい項目表示させることができます。

      表示させる場合には「プロスペクトの次の項目にすでにデータがある場合にのみこの項目を表示します。」にチェックを入れます。

      連動

      「この項目の値に基づいてこのフォームに他の項目を表示します」にチェックを入れた場合、指定の項目値を選択後、別の項目が表示され入力ができるようになります。

      例えば、国で日本を選んだ場合、都道府県項目が出現しデータ入力ができるようになります。

      デザイン

      デザインの設定ではページに表示する文言やデザインを指定します。

      デザインの基本設定

      レイアウトテンプレートでデザインのベースを選択でき、送信ボタンのテキストではボタンに表示する文言を設定できます。

      また、レイアウトはCSSでカスタマイズすることも可能です。

      フォーム上部・下部の設定

      フォーム上部ではフォームのヘッダー部分に表示させるテキストや画像を入力します。

      フォーム下部ではフォーム上部と同様にフォームのフッター部分に表示させるテキストや画像を入力できます。

      スタイルの設定

      スタイルではフォームのラベル、チェックボックス、およびラジオボタンのデザインを設定できます。

      フォントのサイズや色、ラベルやボタンの配置などを指定する場合スタイルで変更します。

      デザインの詳細設定

      デザインの詳細タブでは3つの設定ができます。

      1つ目の「キオスク/データエントリモード: ブラウザーは送信したプロスペクトとしてクッキーに記録されません」にチェックを入れると入力情報はクッキーに紐づけられません。

      2つ目の「ビジターがフォームをリセットできるように [あなたのログイン名ではありませんか?] リンクを含める」ではビジターが事前入力されたデータを削除できるリンクを入れることができます。

      3つ目の「reCAPTCHA を使用した明示的なボット保護を有効化」ではスパムを制御することができます。

      完了アクション

      完了アクションではデータ入力後のお礼メッセージ・コードや入力条件に基づいたアクションを設定できます。

      お礼メッセージ

      データ入力完了後に表示されるお礼メッセージを指定できます。

      また、お礼コードのタブではコードを入力することで画面のデザインをカスタマイズすることも可能です。

      さらにフォーム入力後のページ遷移を指定することができます。

      通常フォーム登録後10分間はお礼メッセージのページを表示しますが、「送信後も常にフォームを表示」にチェックを入れると待機時間を無効化することができます。

      他にも、お礼メッセージのページ以外にも指定したURLに遷移させることも可能です。

      その場合には「フォームのお礼メッセージを表示する代わりに次の URL にリダイレクト」にチェックし、リダイレクト先のURLを入力してください。

      完了アクション

      完了アクションではフォーム登録後、salesforceにToDoを作成したり、通知を送ったりすることができます

      また、条件に応じた完了アクション設定も可能です。

      例えばAccount Engagement(旧:Pardot)スコアが100以上の顧客がフォーム登録をした際に割り当てユーザーへ通知することも可能です。

      1. 「+条件つきグループに追加」をクリックします。
      2. 次の場合にアクションを実行で「プロスペクトのスコア」を設定します。
      3. 演算子を「次の値より大きい」をセットして値に100を記入します。
      4. アクションで「ユーザーに通知」をセットしてユーザーを指定します。

      これでAccount Engagement(旧:Pardot)スコアが100以上の顧客がフォーム登録をした際に指定したユーザーへメール通知が届くように設定できます。

      他にも条件を指定できるので、必要に応じて設定することをおすすめします。

      Pardotフォームの設置方法

      フォームの設置は2パターンあります。

      Account Engagement(旧:Pardot)のLP内に設置する方法と外部サイトに設置する方法をご紹介します。

      Account Engagement(旧:Pardot)で作成したLPへのフォーム配置方法

      Account Engagement(旧:Pardot)で作成したランディングページにフォームを設置する場合は、ランディングページの編集画面から設定します。

      設置手順は以下となります。

      1. コンテンツタブからランディングページをクリックします。
      2. 設置したいランディングページの編集ページに遷移します。
      3. 編集画面の❷フォームを選択をクリックし、既存のフォームを使用から該当フォームを選択します。

        これでAccount Engagement(旧:Pardot)のランディングページにフォームを設置ができます。

        外部サイトへのフォーム配置方法

        外部サイトにフォームを設置する場合にはフォームのHTMLコードを外部サイトに記入する必要があります。

        1. コンテンツタブからフォームをクリック
        2. 該当フォームの詳細ページへ遷移。
        3. 右上の「HTMLコードを表示」をクリッした際に表示されるHTMLコードをコピー
        4. コピーしたコードを外部サイトに</body>タグ前に埋め込みます。

        これで外部サイトにAccount Engagement(旧:Pardot)フォームを設置することができます。

          フォームの統計情報を確認し、効果を高める

          フォームでは統計情報を確認できるレポート機能があります。

          Account Engagement(旧:Pardot)ではランディングページやフォームにどれだけ訪問数があって、何件フォーム登録されたかなどが自動で集計されレポートで確認することができます。

          フォーム設置後は定期的にレポートを確認して、より効果を高める施策を検討しましょう。

          フォーム統計情報はレポートから確認

          レポートを見るにはAccount Engagementレポートからフォームをクリック、すると作成したフォームの一覧が表示されます。

          その中から該当のフォームから詳細ページに遷移します。

          右上のレポートを表示から統計情報を確認することができます。

          画面には統計情報と登録数のグラフ、フォーム登録があったプロスペクトを確認できます。

          フォーム設置後は経過を確認

          フォームの登録状況やランディングページの主要な3つの指標「総ビュー数」「総登録数」「総エラー数」とその改善策をご紹介します。

          統計情報は継続的に確認して、改善策を講じることでランディングページやフォームの効果を高めることができます。

          総ビュー数

          総ビュー数とはフォームやランディングページが閲覧された回数の合計値のことを指します。

          ここでは1人が複数回アクセスした場合もカウントされます。

          総ビュー数が低い場合は、そもそもランディングページやフォームの存在に気付かれていない可能性があります。

          改善策としては、メール文にリンクを設置する場合には文字サイズや色などにメリハリを付けたり、リンクボタンを設置したりするなど目につくように変更したり、関連サイトにリンクを設置したりすることがおすすめです。

          また、WEB広告を使って認知拡大をはかるのもよいでしょう。

          総登録数

          総登録数はフォームが正常に登録された合計値です。

          総登録数が低い場合には入力項目が多く、入力しづらいフォームになっている可能性があります。

          改善策としてはフォーム登録がファーストビューに収まるように設置したり、項目数を調整したりすることをおすすめします。

          総エラー数

          総エラー数はォーム入力時にエラーが発生し、登録ができなかった合計値です。

          必須項目の入力がないまま登録ボタンが押された場合などでエラーが発生します。

          総エラー数が多い場合には、必須項目が多かったり何を入力すればいいかが分かりづらかったりします。

          改善策としては必須項目を必要最小限に抑えたり、項目名を工夫したりしてエラー率を下げるようにしましょう。

          まとめ

          本記事ではAccount Engagement(旧:Pardot)フォームの機能についてまとめてきました。

          本記事のポイント3つは以下になります。

          • Account Engagement(旧:Pardot)フォームでは新規見込客の獲得ができる
          • フォームで獲得した見込み客の育成ができる
          • 作成したフォームはレポートに自動集計、統計情報を見て改善策を講じることができる

            従来であれば、新規見込客を獲得するためにアポなしで飛び込み営業を行ったり、電話をかけたりなど非常に労力がかかっていた業務もフォームを使えば効率的に、より多くの人へアプローチできます

            今回は基本的なフォームの作成方法をご紹介しましたが、Account Engagement(旧:Pardot)は様々なカスタマイズが可能で自由度が高い製品となります。

            Account Engagement(旧:Pardot)導入してみたけれど使い方がわからない…という方はぜひDX攻略部のコラムをご参考にしてみてくださいね。

            また、Account Engagement(旧:Pardot)導入をご検討の方はぜひDX攻略部もあわせてご覧になってみてください!

            最後までご覧いただきありがとうございました!