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クッキー制限時代に対応するコンバージョンAPI(CAPI)導入術

こんにちは、DX攻略部のogamiです。

「コンバージョンAPIってなに?」

「このシステムを利用したいけどどうするの?」

このような悩みを抱えている方も少なくないでしょう。

Cookie規制が進んでいる中で、広告効果などをチェックしたい場合にコンバージョンAPIは重要です。

この記事は、コンバージョンAPIのメリットやデメリット、実際に活用するための方法まで紹介していきます。

クッキー制限が進んでいる理由

Cookieは利用者行動履歴を収集しており、利用者がWEBで見ていた広告を他のSNS上などで表示させることができます。

Cookieを利用したアプローチが問題になっており、個人情報保護やプライバシーの観点から制限が進んでいます。

今後はさらにCookieの制限が進んでくることが予想されるため、WEBマーケティングを行う際に、どのように対策するのかが重要です。

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コンバージョンAPIとは

パソコンの作業画面

コンバージョンAPIとは、Cookieを使わずに、WEBサイト上でユーザーの行動パターンや興味・関心を計測できる技術です。

WEBサイト上でのイベントとオフラインでのコンバージョンのどちらも測定できます。

広告キャンペーンのコンバージョン測定、最適化精度をアップさせられるため、広告施策の最適化が期待できます。

効果の低い広告の切り替えやクリエイティブを変更するのにスピーディーに対応でき、費用対効果の高い広告施策が可能なので今後期待される技術です。

コンバージョンAPIはどういったシステム?

Cookieのコンバージョン測定は、規制によってCookieデータ送信などが制限されると、正確なデータが得られません。

一方で、コンバージョンAPIは広告を出しているサーバーを直接使うことになります。

この方法で情報を送信する形が、いままでのやり方と大きく異なる点です。

送信した情報をfacebook広告サーバーに登録されている利用者のデータと照らし合わせて確認できるため、制限に左右されることなく正確なデータ計測が可能になります。

コンバージョンAPIは必須なのか?

今後Cookie規制が進むことが予想されており、コンバージョンAPIを導入しない場合、WEBマーケティングに大きな影響を受けてしまいます。

広告効果の計測などが正確にできなくなるので、費用対効果の高い取り組みをするためにも、このシステムの活用が重要になるでしょう。

コンバージョンAPIを設定しよう

コンバージョンAPIを活用する際の設定を解説します。

今回はFacebook広告の場合を例に紹介しますが、運用するにはある程度の経験や知識が必要になるため、エンジニアと連携を取って行うのがいいでしょう。

設定1:送信したい情報をコンバージョンAPIで設定しよう

最初にコンバージョンAPIでFacebook側のサーバーに送る情報を決めましょう。

  • event_name:標準イベント、¥やカスタムイベントの名前
  • event_time:上記のイベントが発生した日時
  • user_data:利用する人に関する情報

これらの設定をおこない、データを送ることで最初の準備が完了します。

コンバージョンAPIは、社内・社外の技術者との連携を密にすることで、スムーズに進めることができます。

設定2:送信イベントの設定

次の設定では、送信イベントを設定しましょう。

  • FacebookピクセルとCAPIの両方でイベントを設定して送信
  • コンバージョン計測したいイベントをコンバージョンAPIで送信する
  • 重要なイベントだけをCAPIで送信する
  • CAPIはすべてのイベントで送信

送信イベントにおいて、Cookieに依存しない方法として、CAPIをすべてのイベントで送信する形です。

こちらの形を活用すれば、Cookieに依存することを防げます

設定3:実装を誰に依頼するか決める

コンバージョンAPIを始める際、自社のエンジニアを活用するパターンと外部のエンジニアに委託するパターンがあります。

自社の状況に合わせて、最適な方法でシステムをスタートしましょう。

下記が導入する際の手順になります。

  • 実装する際はFacebookと結びつけられるプラットフォームを使う
  • 自社の技術者に仕組みを構築して実装してもらう
  • GoogleタグマネージャーとGoogleアナリティクス4を使う
  • 自社以外が提供するコンバージョンAPIに適応した計測ツールを使う

データの取扱いに注意する

コンバージョンAPIを導入する際、個人情報の取り扱いに注意する必要があります。

データの取り扱いには、個人情報保護法やGDPR(EU一般データ保護規則)を遵守しなければいけません。

自社の法務部と連携して、送信するデータが法的に要件を満たしているのかを確認しましょう。

顧客から適切な同意を得て、事前にデータの保存期間と削除方法を決めておくのも重要です。

データを送ってテスト結果を確認施する

システムの設定が終わったらデータ送ってテストを行い、正確にデータが送られているかを確認します。

Facebook側が受け取ったデータを正しく処理しており、ダッシュボード上に表示されているかの確認もしましょう。

問題が発生していたら修正をして、再度テストを行って適切に処理されるようにします。

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コンバージョンAPIを活用するメリット

コンバージョンAPIを活用することで、以下のようなメリットがあります。

ここではそれぞれのメリットについて詳しく紹介します。

  • クッキー規制の影響を受けずに計測が可能
  • 計測データの精度が向上する
  • タイムリーにデータを確認できる

クッキー規制の影響を受けずに計測が可能

これまでコンバージョンをチェックする際、サードパーティーCookieでいくつかの情報が得られました。

その中で、特に行動の履歴や流入元の情報が得られるのは大きなメリットでした。

コンバージョンAPIではサードパーティーCookieが不要で、コンバージョンの計測が可能です。

Cookie規制が進んでおり、今後も規制内容が変化する可能性が高いため、最新の情報や新しい技術、規制にスピーディーに対応していくことが求められるでしょう。

データを計測する精度がアップする

コンバージョンAPIはCookie依存しないでデータの計測を行うため、Cookie規制の影響を受けずに正確に計測できます。

この方法では広告主のサーバーからFacebookの広告サーバーにダイレクトにデータを送るため、広告主のサーバー内にあるマーケティングに関するデータとのマッチングも可能です。

そのため複数のメディア媒体のデータ連携ができるため、ユーザーに関する計測データの精度アップが期待できます。

オフラインコンバージョンイベントも組み合わせられ、より精度の高いデータ計測ができるため、費用対効果を正確に把握できます。

最適な広告運用ができる

広告運用において、ユーザーに対して最適な広告を表示することが重要です。

今回の方法を活用すれば、データ連携が素早くおこなえるので、広告運用も適切なものが表示されやすくなります。

広告施策やキャンペーンの効果をタイムリーに検証できるため、効果が低い施策をスピーディーに修正して効果がある施策を行うことが可能です。

デメリットの把握も重要

このシステムを導入する場合、事前にデメリットも把握しておきましょう。

  • 専門的な知識を持ったエンジニアが求められる
  • システムを導入するために、ITに関すること以外の知見が求められる

ここでは、それぞれのデメリットについて詳しく紹介します。

専門的な知識を持ったエンジニアが求められる

このシステムを導入するには、マーケティングや広告以外に技術者による支援が求められます。

その理由は、コンバージョンAPIを活用するためには、サーバーなどのITに関する知識が重要になるからです。

専門的な知識を持たないマーケティング担当では活用するのが難しいため、必要な知識を持ったエンジニアを準備しておきましょう。

エンジニアの確保が難しい場合は、マーケター向けの広告効果測定ツールを活用するという方法もあります。

システムを導入するためにITに関すること以外の知見が求められる

コンバージョンAPIを活用するには、ITの専門知識だけではなく、個人情報の取り扱いの知識も必要になります。

法令を遵守した対応が必要になるので、プライバシーポリシーの見直しが必要かどうか法務部と連携を取って進めましょう。

また、外部にWEBマーケティング施策を任せている場合、代理店も含めての確認が必要です。

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まとめ

WEBサイト上で、ユーザーの行動パターンや興味・関心などを計測するためにコンバージョンAPIは重要です。

このシステムを活用することで、Cookie頼りにならずに必要なデータ計測ができるため、効果的な広告運用ができます。

ただし、運用には専門的な知識が求められ、エンジニアを設置したり法務部と協力して運用していくのが基本です。

専門知識がなく導入支援が必要な場合は、コンバージョン支援サービスなどを実施していますので、ぜひDX攻略部にお問い合わせください

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