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【AWSコスト計算】Amazon SESの料金とは?毎月のコストを算出してみた。

こんにちは、DX攻略部のラムネです。

今回この記事ではAmazon SESの料金・コスト面について解説していきたいと思います。

過去の私の発言はもちろんのこと、他メディアの記事を読んでもSESの特徴の一つとして必ず挙がってくるのがそのコストの低さです。

しかし、安さというのは人によって受け取り方が異なるため、今回はAmazon SESの料金形態についてまとめると共に、具体的にSESを利用する上で発生するコストをシンプルな例などを交えて解説していければと思っております。

企業のDX推進やシステム内製化の中で「メール通知機能を実装したい」「コスト感を事前に把握してから導入を検討したい」という方にとって、参考になる内容になっていますので最後まで読んでいただければと思います。

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Amazon SESとは?

Amazon SESについてあまりよく知らない方のために簡単にSESというサービスの概要について押さえておきたいと思います。

Amazon SESとは、AWSが提供しているメールサーバーを構築することができるサービスです。

Amazon SESはどんなときに使用するの?

メール送信機能がサービスの要件に含まれている場合はSES一択でも良いレベルで幅広い場面で利用することができます。

システム通知やお問い合わせ完了メールなど、メールサーバーの存在はメールを送信する上で必要不可欠な要素の1つですが、一から自作で構築しようと思うとなかなか面倒ですが、その面倒事をすべて肩代わりしてくれるのがAmazon SESの強みです。

構築だけはできてもメールの到達率が低いなど、その後のメンテナンスも必要になってくることから近年ではSESのようなクラウドサービスを利用するのが定石です。

SES以外の選択肢も含めたメールサーバーの選択肢については、少しエンジニア向けの内容にはなりますが、下記記事で解説しているので興味がある方はチェックしてみてください。

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Amazon SESでメールサーバーを構築する方法とは?

Amazon SESは簡単かつスピーディにメールサーバーを構築することができます。

具体的な手順については、本記事では深くは触れませんが、非エンジニアの方でもネット上の記事等を参考にすれば構築できてしまうほど、比較的簡単にメールサーバーを構築することができます。

本サイトでも実際の構築手順を誰でも構築できるほどの難易度に落とし込んで解説しているので、興味がある方は下記記事をご覧ください。

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Amazon SESの料金・コストはどのくらい?従量課金制の仕組みを解説

ここからが本記事の本題です。Amazon SESの料金や実際にどれほどの請求額になるかを解説していきます。

「安い」と言われるSESが具体的にどの程度のコストなのか、数字を使って確認していきましょう。

クラウドサービスのコスト最適化はDX推進における重要な要素の一つです。

導入前に料金体系を正確に把握しておくことで、プロジェクト全体の予算管理がしやすくなります。

Amazon SES 料金体系マップ

Amazon SESの料金形態

SESは使った分だけ請求される「従量課金制」となっており、具体的な料金プランは下記の通りです。

課金カテゴリー 条件 月間ボリューム 料金 追加料金
送信 EC2からメールを送信する場合 0~62,000件 0USD 添付ファイル1GBにつき0.12USD加算
62,001件~ 0.10USD/1,000件 添付ファイル1GBにつき0.12USD加算
EC2以外からメールを送信する場合 一律 0.10USD/1,000件 添付ファイル1GBにつき0.12USD加算
受信 0~1,000件 0USD 受信時の1,000チャンクにつき0.09USDが加算(※1)
1,001件~ 0.10USD/1,000件 受信時の1,000チャンクにつき0.09USDが加算(※1)

(※1)受信チャンクとは、受信メールのサイズ(ヘッダーや添付ファイルを含む)256KB=1チャンクで計算されます。(例:受信メールサイズが568KBの場合、2チャンクとしてカウント)

Amazon SESは、AWSが提供するサーバー構築サービスである「EC2」上で送信されたメールに対しては無料枠が設けられています。

また、受信については一律で1,000件分までは無料で利用することができ、受信送信ともに1,000件単位で0.10USDが加算されていく料金システムです。

料金シミュレーション

さてAmazon SESの料金プランの大枠を理解したところで実際の運用でどれほどの料金がかかるのかをシミュレーションしてみたいと思います。

月間5万件送信・1万件受信のシミュレーション:実際いくらかかる?

月間5万件のメールを送信し、1万件のメールを受信した場合は下記のような請求金額になります。

なお、今回のシミュレーションでは送受信メールのサイズは75KBで、すべてのメールをEC2から送信したものとします。

課金項目 単位 料金 計算解説 請求額(目安)
メール送信 50,000件 0.0001USD 50,000 (メッセージの合計件数) × 0.0001 USD (1 件あたりの料金)  5.00USD
送信時のデータサイズ 0.000075GB 0.12USD (0.000075 GB × 50,000 件のメッセージ) × 0.12 USD (データ 1 GB あたりの料金)  0.45USD
メール受信 10,000件 0.0001USD 10,000 (メッセージの合計件数) – 1,000 (無料メッセージ件数) = 9,000 × 0.0001 USD (1 件あたりの料金) 0.90USD
受信メールチャンク 75KB 0.00009USD (75KB × 1,000 件のメッセージ) ÷ 256 KB = 292 (メールチャンク数) × 0.00009 USD (1 チャンクあたりの料金)  0.02USD
合計 6.37USD

月に5万件のメールを送信して6.37USDなので、日本円換算(130円/ドル算出)で月額維持費が約828円という計算になります。

正直これだけのメールを送受信して数百円単位の請求というのはAWSにしてはなかなか安い請求額かと思います。

SESのコストで注意すべき点:専用IPオプションについて

SESでのコスト面での注意事項は、これといって大きく取り上げるべきものはありません。

あえて挙げるとすれば、専用IPを使ったメール送信には追加料金がかかる点くらいです。

専用IPとは、他のユーザと共有しないSES専用のIPアドレスを使ってメールを送信するオプションです。

共有IPでは他のユーザの送信状況によってメールの到達率に影響が出るリスクがありますが、専用IPを使うことでそのリスクを排除できます

ただし月額固定のオプション料金が発生します。

とはいえSESの元々の金額が安いため、専用IPを追加してもさほど大きな請求にはなりません。

また私の開発経験からしても、実際の現場で専用IPが使われたのは1回だけです。

よほどマニアックな要件でない限りは使うことのないオプションですので、通常の用途では気にしなくてよい項目です。

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まとめ

以上、Amazon SESの料金周りについて解説してみました。

実際にSESの特徴の一つとして必ず挙げられるのがこの料金面の安さですが、月に5万件メールを送信して800円前後の請求なのでなかなかコスパの良いサービスかと思います。

当サイトでは実際の開発現場で培ったAWS開発のノウハウを日々発信しておりますので、興味がある方は他の記事も読んでいっていただけると嬉しいです。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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