こんにちは、DX攻略部のkanoです。
この数年で一気にAIが進化し、ニュースでもそのことが取り上げられるようになりました。
特に生成AIと言われる分野は、IT企業においても重要なキーになっています。
しかし、「AIって何ができるの?」、「IT企業でAIを使うことは正しいのだろうか?」といった疑問を持つ方も多いかもしれません。
そういったAIに関する情報を学べるのが、Microsoftが提供している「AI Skills Navigator」なのです。
2026年、Copilotが実務の標準となった今、このツールがどのように進化し、私たちのキャリアにどう役立つのかを改めて解説していきます。
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2026年、なぜ今「AI Skills Navigator」が必要なのか?Copilot時代に再注目される理由
2024年のAIブームを経て、2026年現在のビジネス現場ではAIを使えることはもはや前提条件となりました。
しかし、Microsoft 365環境におけるCopilotが高度化する一方で、その機能を100パーセント引き出せているユーザーは依然として少数派です。
まずは、なぜ今このタイミングでMicrosoft公式のナビゲーターが必要とされているのか、その定義と背景から紐解いていきましょう。
単なる学習サイトを超えた「AIスキルの羅針盤」
AI Skills NavigatorはMicrosoftが2025年1月20日に公開した、AI学習プラットフォームです。
かつてのAI Skills Navigatorは、単なるコース紹介サイトに過ぎませんでした。
しかし2026年現在、このツールは個人のスキル可視化と企業のDX標準化を繋ぐ重要なプラットフォームへと進化しています。
最大の特徴は、Microsoft Learnでの学習結果がそのまま社内のタレントマネジメントシステムやLinkedInのプロフィールに反映される点にあります。
学んだ証がデジタルバッジとして蓄積され、組織内での適切な人材配置や個人のキャリア証明に直結する仕組みが整いました。
こちらは、「日本版」と銘打たれていますが、日本語を含む10言語で利用できます。
また、無償で利用できる点も大きな魅力といえるでしょう。
2026年のビジネス現場で「AI共創スキル」が求められる背景
IT業界において、何らかのプロジェクトを進めるために、プログラムを組むということがあります。
その際に、専門的な知識を持ったエンジニアがコードを組むという作業がありますが、生成AIを使えば、ベースとなるコードを考えてもらうことも可能です。
現在はAIを単なる検索道具として使う段階は終わり、プロンプトを通じてAIの出力を制御し、自社の特定業務に最適化させるAI共創スキル(Co-creation Skills)が求められています。
※生成AIを一気にメジャーに押し上げたChatGPTのトップ画面
AI Skills Navigatorは、膨大なコンテンツの中から、あなたの職種やレベルに合わせて最適な学習パスを提示してくれるため、迷うことなく最短ルートで実務に必要なスキルを習得できます。
社内エンジニアの工数を減らすことにもつながるため、生成AIはIT業界の強い味方になってくれます。
こういったことを含めると、AIスキルを身につけるためのAI学習は避けては通れない時代になったのです。
誰に向いているのか?
Microsoftが提供しているAI Skills Navigatorですが、初心者からエンジニアまで幅広い層が活用できるツールとなっています。
基本的には全ビジネスパーソンが対象ですが、特に以下のような方には2026年現在、必須のツールと言えます。
- Copilotを導入したが、社内での活用が定着せず焦っているDX担当者
- AIを武器に、キャリアアップや転職市場での価値を高めたい個人
- 部下にAI活用を促したいが、何を学ばせればいいか分からないマネージャー
日本語向けに作られているAI学習プラットフォームなので、操作もしやすく、英語の知識が無くても使えるのも魅力といえます。
また、AI Skills Navigatorには「AI準備ウィザード」という機能があり、10の質問に答えることで、次に重点を置くべき最適な領域を教えてくれるのです。
AIを学んでいるが、今後どのようなことをもっと学ぶべきか悩んでいる方にとっても、AI Skills Navigatorは活用できます。
注意点として、AI Skills NavigatorはMicrosoftが提供しているAI学習プラットフォームなため、MicrosoftやCopilotに関するAI情報が提供されています。
実際にAI Skills Navigatorを使ってみた!学習の流れ
私がAI Skills Navigatorを実際に使ってみて感じたことを紹介します。
私は日常的にChatGPT、Copilot、Geminiなどを活用しているので生成AIの知識に関しては中級程度かと思います。
無料版だけでなく、有償版も使って日々の業務や日常生活に役立てている状態です。
そういった点も踏まえながら、AI Skills Navigatorを使ってどういうことを感じたのか紹介しますので、参考にしてみてください。
最初に質問に答えよう
トップ画面の「スキルパスを見つける」を選択すると、「AIをどのように活用したいと思っていますか?」という質問が表示されます。
具体的な質問は下記のような選択肢です。
- AIを使って生産性を向上したいです。
- AIソリューションを構築するか、そのパワーを活用して複雑な問題を解決したいです。
- AIを利用してビジネス変革を推進したいです。
- AIを活用できるよう他者をトレーニングしたいです。
自分の目的にあったものを選ぶと、AIボットと会話するように質問がどんどん進んでいきます。
自分のAI体験のレベルや学びたいこと、Microsoftが提供しているCopilotを使って体験するかなど、が質問されました。
質問に答えると、自分にあったラーニングパスがいくつか表示されるので準備OKです。
Microsoft Learnやinkedinとの連携が必要
ラーニングパスはいくつかの種類があるようで、Microsoft Learnを使用する場合とLinkedinを使う場合があるようです。
私は試しにLinkedinを使う「Microsoft Copilotで生産性を向上」を選択しました。
すると、Linkedinの画面が表示されたのでアカウントを作成してみました。
アカウント登録はGoogleアカウントなどを使えば簡単に登録できたので、煩わしさは感じませんでした。
ちなみに、アカウントを作成しなくてもラーニングパス先の解説は閲覧できるようで、これはMicrosoft Learnでも同様でした。
学習の履歴を残したりしたい場合は、アカウントを作成する必要があるようです。
2026年現在では、バッジがデジタル形式で即時付与され、個人のキャリア証明として強力な武器になるだけでなく、社内のMicrosoft 365プロフィール画面にも学習状況が表示されるよう設定可能です。
タイパを最大化する「マイクロラーニング」の活用術
改めてラーニングパスの「開始する」をクリックすると、Linkedinで公開されている動画が表示されました。
提供されるコンテンツは、5分から15分程度の短い動画やテキストに分割されています。
移動時間や休憩時間にスマートフォンから受講できるため、忙しいビジネスパーソンでも挫折しにくい設計です。
最初は戸惑いましたが、どうやら「Microsoft Copilotで生産性を向上」というテーマを解説している動画のようです。
左のメニュー画面を見るとわかるように、大きく分けて「イントロダクション」、「「Microsoft Copilotで業務を効率化する」へようこそ」、「商用データ保護のMicrosoft Copilotの使い方」といった感じで単元が分かれているようです。
動画を作成した方は、Microsoft認定トレーナーの方で聞き取りやすい声でした。
動画をクリックしたものはタイトルの横にある丸に色がつくので、どこまで進めたかわかりやすくなっています。
動画を間違ってクリックした場合に色がつかないように、動画を再生して数秒後に丸に色がついていたので誤操作の心配もないようです。
ただし、動画をちゃんと見たことを意味する「完了」にするためには、各動画を70%視聴する必要があります。
ちゃんと視聴したものは、丸印ではなく、緑色のチェックマークがつくようですね。
また、大きなチャプターが完了すると学習内容を確認するための問題が表示されました。
試しに間違った回答を押すと、間違えている理由が表示され、正しい知識を身につけられるようになっていました。
この機能は学習を進めていくうえで、有益な機能だと感じました。
私がSalesforceの学習に利用している「Salesforce Traillhead」に近い印象を受け、学習しやすかったですね。
Microsoft Learnの場合も同様の形でしたが、私が閲覧した単元は文章で解説するものが表示されていました。
最後まで進めると問題が表示されるので完了すると、次のおすすめのモジュールが表示されるので継続して学習できる形になっています。
どちらの学習方法も簡潔に内容がまとめられており、スキマ時間に単元を進められるという印象でした。
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【職種別】2026年に受講すべき「Copilot時代の必須科目」3選|実務直結度と想定ROIをプロが判定
単なる知識の習得ではなく、明日からの業務がどう変わるかという視点が重要です。
ここからは、膨大なカリキュラムの中から、DX攻略部がプロの視点で選定した主要な3つの学習パスと、それぞれの実務的なメリットを深掘りします。
全職種共通:戦略的プロンプトエンジニアリングの極意
AI Skills NavigatorはAIに触れてみたいと感じている初心者におすすめだと思いました。
「そもそも、AIってなんなの?」と感じているような方におすすめで、生成AIを使ってできることを学べるラーニングパスが豊富に用意されています。
また、生成AIを使う上での倫理観など、生成AIによるリスクを学びたい方にもおすすめです。
また、2026年の基礎知識はAIとは何かではなく、どう命令すれば一発で望む回答が得られるかというプロンプト術にシフトしています。
単なる命令文ではなく、文脈や出力形式を論理的に指定する技術を習得することで、AIとの対話時間を劇的に短縮できます。
- 生成AIの基礎知識
- 生成AIによる生産性の向上
- 生成AI時代の倫理
エンジニア向け:Azure AI Studioを活用した「独自エージェント」構築パス
Microsoftには「Microsoft Azure」という開発者向けの機能があります。
その機能をさらに拡張するものとして「Azure AI Studio」というAI機能を使ったサービスも用意されているのです。
Azure AI Studioでは「Azure Machine Learning」、「Azure OpenAI Service」など、 Azure AI サービスの機能を 1 つにまとめて利用できるワークスペースを提供する機能になります。
AI開発スキルを学びたいという方は、こちらのトピックを学んでみましょう。
- Azure AI Studioの概要
ビジネス職向け:Copilotによる意思決定支援とデータドリブンな営業戦略
ExcelやPower BIに搭載されたCopilotを使い、数万行のデータから一瞬で課題を特定する手法を学びます。
- AI学習ハブ
- Microsoft AIを使ってビジネスを変革する
- Microsoft 365 Copilotユースケースを使用して従業員を支援する
分析作業の8割をAIに任せ、人間が戦略立案や顧客折衝に集中するためのワークフローが提示されます。
これまで数時間かけていたレポート作成が、数分で完了する衝撃を体験できるはずです。
キャリア直結:Microsoft認定「AI基礎・応用」資格への最短距離
ご自身のAIに関する知識を証明するものを取得したい場合も、AI Skills Navigatorを使ってみましょう。
AI Skills Navigatorの学習パスは、公式資格(AI-900やPL-900など)の試験範囲と完全に連動しています。
冒頭で少し触れましたが、AI Skills NavigatorはMicrosoftに関するAI知識を学ぶツールのため、Microsoftの認定資格について学ぶことになります。
AI資格取得に向けた学習をしたい場合は、トップにある「AI学習ハブ」を選択して、Microsoft Learnの「AI学習ハブ」に進みましょう。
その中に、「Microsoft認定資格を使用してAIスキルを証明する」という項目があるので選択すると、MicrosoftのAIに関する資格の一覧が表示されます。
資格取得は、2026年の転職市場においても強力な客観的証明となります。
- Microsoft Certified: Azure AI Fundamentals(AIエンジニア/初級)
- Microsoft Certified: Azure AI Engineer Associate(AIエンジニア/中級)
- Microsoft Certified: Azure Data Scientist Associate(Azureデータサイエンティスト/中級)
- Microsoft Certified:Fabric Analytics Engineer Associate(Microsoft Fabricデータエンジニア/中級)
上記の資格は、生産性を向上させ、組織がMicrosoft資格を使用してより多くのことを達成できるようにするための新しいスキルを証明する資格です。
それぞれの資格をクリックすると、「試験の準備」や「試験に向けた練習」、「試験を受ける」といった単元が用意されています。
また、その資格に付随する資格を学べるトピックも用意されているので、自分の知識の応じて活用してみましょう。
忖度なし!実際に受講して見えた「3つの落とし穴」と、AI回答が教えてくれないリアルな注意点
ここからは、実際に使い倒したからこそわかる現場レベルの懸念点や、組織として導入する際に見落としがちな盲点について、赤裸々に解説していきます。
圧倒的なコスパと「公式ゆえの安心感」というメリット
これだけの質と量のコンテンツが完全無料で提供されているのは、Microsoftならではの強みです。
2026年現在、多くの高額なAIスクールが乱立していますが、まずは公式プログラムを完遂することが、最もリスクが低く確実な投資と言えます。
解説の明快さも、サードパーティ製の教材を圧倒しています。
DX担当者が「社内研修」に採用する際の選定基準
社内研修として導入する場合、単に受講を周知するだけでは効果が薄いです。
職種ごとに推奨パスを指定し、受講後に自社業務への具体的な応用方法を出し合うワークショップをセットにすることが、2026年のDX推進における成功の秘訣です。
社内共通言語としてAI活用法を定義するための土台として、本ツールは最適です。
注意点:Microsoft環境への特化と「情報の陳腐化」スピード
Microsoftが提供しているAI学習プラットフォームということもあって、基本的にはMicrosoft関係の情報が多いです。
たとえば、生成AIにはChatGPTやGeminiなどがありますが、AI Skills NavigatorではMicrosoftの生成AIであるCopilotに関する情報がメインとなっています。
AI Skills NavigatorのAIチャットボットでChatGPTについて質問すると、ChatGPTの基本的な情報について英語で答えてくれました。
しかし、「ChatGPTはどのようなタスクに使用できますか?」という質問に対しては、回答を持ち合わせていないようです。
ちなみに、Copilotで同じ質問をするとはぐらかされて、生成AIについての説明が返ってきました。
競合相手とはいえ、少し寂しい感じもしました。
本プログラムで学んだ手法も、数ヶ月後にはCopilotの標準機能として組み込まれ、手法自体が古くなる可能性があります。
特定の操作方法に固執せず、常に原理原則を学ぶ姿勢が求められます。
このような点を踏まえて、AI Skills NavigatorでAI学習をする場合は、MicrosoftやCopilotに関する情報がメインになるということに注意してください。
次のアクション:競合ツール(Google/AWS)との学習バランスの取り方
本記事ではMicrosoftのAI Skills Navigatorについて紹介しましたが、他のツールにも同様のハンズオンが用意されています。
Microsoft一辺倒にならないよう、他のプラットフォームが提供する教育プログラムとの併用を推奨しています。
それぞれのAIの得意分野と不得意分野を理解することで、ツールに依存しない真のAIリテラシーが養われます
例えば、データ分析に使われるSnowflakeというツールにもハンズオン形式のものが用意されているのです。
下記の記事では、Snowflakeのトレーニング・ハンズオンツールであるQuickstartsについて紹介していますので、ぜひチェックしてみください。
こんにちは、DX攻略部のkanoです。 「Snowflakeを導入するか悩んでいる」、「実際の操作画面を触りながら使いこなせるか試したい」、「Snowflakeを導入したけど基本や応用を学びたい」 こうした状況で役立つのが、Sn[…]
まとめ
Microsoftが提供するAI学習プラットフォームのAI Skills Navigatorについて解説しました。
AI Skills Navigatorは無料で利用できる点や、豊富なAIに関するコンテンツが用意されているのが魅力です。
自分の目的に合わせたトピックを見つけやすくなっており、企業のDX推進にも活用できるツールといえるでしょう。
これからAIを学びたいと考えている方はもちろん、ご自身のAIに関する知識をアップさせて、MicrosoftのAI認定資格を取得したい方にもおすすめです。
また、Copilotを業務に取り入れたい方や、企業のDX化を推進したい企業とってもAI Skills Navigatorは活躍ツールといえます。
2026年のビジネス現場において共通言語を作るための最良のツールとして活用してみてください。
そして、DX攻略部では、企業のDX化に関するご相談を受け付けていますので、ぜひお問い合わせください。










