こんにちは、DX攻略部のkanoです。
本記事ではSalesforceので無料で活用できる学習プラットフォーム「Traillhead(トレイルヘッド)」について解説します。
Salesforceは、クラウドベースの顧客関係管理(CRM)ソフトウェアとして海外はもちろん、日本でもシェアが高いツールです。
さまざまな顧客管理に使えるツールですが、自分がどこまでツールの知識を身に着けているか判断が難しい部分もあります。
そういった知識を確認する・身につけるために、SalesforceのTraillheadが活躍するのです。
TraillheadはSalesforceの資格を受けるうえでもおすすめのツールになります。
Traillheadの詳しい情報や使い方について解説しますので、Salesforceの知識を身に着けたい方はぜひ参考にしてください。
Salesforce Trailheadとは?
Salesforce Traillheadとは、どういったものなのでしょうか?
まずは、SalesforceのTraillheadの概要から解説していきます。
Salesforceの学習プラットフォーム
Salesforce Traillheadは、Salesforceが提供する公式のオンライン学習プラットフォームです。
かつて何かを勉強するときは、勉強のための本を購入して学ぶ方が多かったと思います。
近年はこういった学習をオンラインでできるようになり、自宅はもちろん、移動中のスキマ時間でも学びやすくなっています。
Salesforceにおいても、オンラインで学習するためのTraillheadが用意されており、気軽に学べるのでおすすめです。
Trailheadが初心者におすすめな理由
TraillheadはSalesforce初心者にとっておすすめな学習ツールです。
Salesforceは非常に多機能な顧客管理ツールですが、多機能ゆえにどこから学ぶべきか迷うことも多いでしょう。
Traillheadは細かな単元が設定されており、自分の学びたいことを自由に学べるようになっています。
また、Salesforce認定アソシエイトの資格合格を目指す場合など、その資格を合格するために必要な学習内容を用意してくれているのです。
合格に向かっての道筋のような形になっているため、「資格を受けたいけど、何から学んだらいいかわからない」という方にとっても、Traillheadは活躍します。
1つの単元の想定時間なども表示されており、進捗状態が確認できるのも嬉しい点です。
TraillheadはSalesforceを扱う初心者にとって、力強い味方になってくれます。
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Trailheadの特徴と魅力
Traillheadが初心者にとって魅力的なツールです。
そして、Traillheadは初心者だけでなく、普段から業務で活用している方にとっても、おすすめのツールになります。
Traillheadの特徴や魅力について紹介しますので、チェックしていきましょう。
初心者でも迷わない「学習パス」と「モジュール」
先ほど解説したように、Traillheadは単元が細かく設定されており、学びやすくなっています。
また、初心者だけでなく、管理者や開発者、ビジネスユーザー、マーケティング担当者にとっても重要な知識を身につけられる点もTraillheadの特徴です。
Traillheadに用意されている「学習パス」と「モジュール」を活用することで、自然とSalesforceの知識が身につけられます。
学習パスは学習の工程を設定することができ、モジュールは学びの単元ようなものです。
- Trails(トレイル):テーマごとにまとまった学習パス
- Modules(モジュール):特定のスキルにフォーカスした学習単位
- Projects(プロジェクト):実際の業務を想定した実践的な演習
- Superbadges(スーパーバッジ):より高度なスキルを証明するための課題
Traillheadの使い方として、たとえば、Salesforceでよく確認する「取引先責任者」という項目がありますが、このことについて詳しく学びたい場合にTraillheadを活用できます。
Traillheadの検索画面に「取引先責任者」とキーワードを入力すると、そのことに関するモジュールの一覧が表示されるのです。
Salesforceで使われている用語がわからない場合も、Traillheadで検索をかければ必要な情報をすぐに学べます。
また、普段使っている機能をより幅広く活用したいと感じた場合もTraillheadで検索をかけてみてください。
Salesforceの機能を詳しく学びたい方にとっても、Traillheadは有効なツールです。
ゲーム感覚で学べる「バッジ」と「ポイント」システム
何かを学ぶときに、モチベーションを維持するのは重要なことです。
自分にご褒美を与えて、勉強を頑張る方も多いのではないでしょうか?
SalesforceのTraillheadにも、下記のようなご褒美要素があります。
- ポイント:Traillheadの学習を進めるともらえる
- バッジ:クイズや実技課題をクリアするともらえる
ポイントやパッジを獲得することで、自身のSalesforceに設定されているランクが上がっていきます。
自身の学びを証明することにつながり、勉強のモチベーションを高めることにつながるシステムです。
社内で一定のランクやポイントに到達した人を表彰するなど、自社独自の評価システムを導入してもよいでしょう。
実務で使える知識が身につく「ハンズオンラーニング」
Traillheadにはハンズオン組織「Playground」という機能があります。
簡単に説明すると、使い捨てできる環境のことです。
Playgroundを使うためには、下記の手順が必要になります。
- Traillheadの登録を完了する
- Traillheadのページ右上にあるアバターアイコンをクリックして、「ハンズオン組織」を選択する
- 「Playgroundを作成」を選択
- 表示されたダイアログの「作成」を選択
- Playgroundが作成されたら「起動」を選択する
実際に操作して学ぶ、ハンズオンラーニングは記憶に残りやすいと考えられています。
資格のためだけでなく、新しい機能やカスタマイズを試したい場合にもPlaygroundは役立つ機能です。
無料で使える
Traillheadは豊富な学習コンテンツが用意されていますが、Salesforce利用者であれば無料で活用できます。
ツールを学習するために、勉強本や外部講師を招く必要がなく、無料で学べるのは大きな魅力といえるでしょう。
自分のペースでできる点や進捗状況もわかりやすいので、継続して活用したくなるツールになっています。
Trailheadの活用方法:初心者向け学習の進め方
Traillheadを使った、初心者向けの学習方法について紹介します。
Traillheadをスタートするための最初の設定方法などや、初心者向けのモジュールについても参考にしてみてください。
アカウント登録から学習開始までのステップ
最初にアカウントを作成し、Traillheadでの学習をスタートしましょう。
- Traillhead公式サイトにアクセスする
- 既存のSalesforceアカウントまたはSalesforceアカウントを新規作成してログインする
- 学びたいモジュールを選択する
- 各セクションをチェックしモジュールを完了させる
- 学んだ内容を業務や資格取得に活かす
TraillheadはTraillheadの公式サイトにログインする必要があります。
その際にSalesforceのアカウントが必要なため、ご自身のアカウントを確認するか、アカウントを持っていない人は作成しましょう。
「Trailheadが初心者におすすめな理由」で紹介したように、自分が学びたいモジュールを選択してください。
あとから学びたいことや繰り返し学びたいものは、お気に入りボタンを押しておけば一覧で確認できるようになります。
お気に入りはご自身のTraillheadのトップ画面に表示されるので、すぐにアクセスできるので便利です。
途中で別のモジュールを学んでも問題がなく、最後までクリアする必要がないのも魅力といえます。
初心者におすすめのモジュール
Traillheadで学ぶことができるモジュールは、非常に多くの数が用意されています。
その中で初心者におすすめのモジュールを紹介します。
おすすめモジュール:Salesforceユーザーの基本
その名前の通り、Salesforceについての基本知識と活用して成果に結びつける方法が学べます。
Salesforceを始めて触る際に、どういったことができるのが知りたい方におすすめです。
顧客管理ツールに関する説明なども記載されているため、CRM(カスタマーリレーション管理)について学びたい方もチェックしてみましょう。
おすすめモジュール:認定資格試験の準備: Salesforce 認定アソシエート
Salesforceの資格ではじめにチャレンジされる方が多いのは、Salesforce認定アソシエイト(アソシエート)です。
認定アソシエイトのトピック領域や受験準備に必要なことが学べるモジュールになっています。
試験範囲や問題数、合格点などについてもチェックできるため、認定アソシエイトを受ける際に参考になるでしょう。
おすすめモジュール:Salesforce Platform の基礎
Salesforceプラットフォームを学びたい方におすすめのモジュールです。
「オブジェクト」や「レコード」など、Salesforceで頻繁に登場する用語を学べるので、初心者にとって学びの多い内容になっています。
学習したスキルを実際の業務に適用する前に練習できる「Trailhead Playground」の操作方法も学べるのも、嬉しいポイントです。
実際に操作して学ぶということは、身につけるための近道になります。
Trailhead Playgroundについて学びたい場合は、モジュール「Trailhead Playground の管理」がおすすめです。
Trailhead Playgroundはその後も活用できるツールなので、こちらのモジュールで環境構築をおこないましょう。
モチベーションを維持するコツ
Traillheadを使った学習で、モチベーションを維持するコツは下記の3点です。
- 無理のない目標を設定する
- ポイントやバッジを励みにする
- 資格を取得する
学習を続けるうえでは、コツコツと学びを続けることが大切です。
いきなりSalesforceを完全マスターしようとするよりも、全体像を学びながら、自分が得意とする分野や業務に合った部分を学びましょう。
また、Traillheadでは学習の進捗に応じて、ポイントやバッジが付与されます。
Traillheadのトップ画面にある「私のプロファイル」という部分をクリックすると、ご自身のステータスを確認できます。
Traillheadにおけるご自身のプロフィール的な情報が表示されて、Traillheadで得たポイントやバッジをチェックできるのです。
次のランクまで「あとバッジ◯個とポイント◯◯◯◯獲得で、次のランク◯◯◯に到達します」といった表示があるので、モチベーション維持につながります。
TrailheadでSalesforce認定資格を目指す
Traillheadを活用する際は、ぜひSalesforceの認定資格取得を目指しましょう。
どういった資格が取得できるかについて紹介します。
取得できる資格とそのメリット
SalesforceのTraillheadでは、Salesforce認定資格に関するさまざまなモジュールが用意されています。
Salesforceには下記のような認定資格があるので、ご自身の業務や興味に近いものを学ぶとよいでしょう。
- Salesforce認定アソシエイト
- Salesforce認定AIアソシエイト
- Salesforce認定Marketing Cloudアドミニストレーター
- Salesforce認定Sales Cloudコンサルタント など
Salesforceには数十種類の認定資格が用意されており、初心者向けのものから、世界に数百名、日本で20名程度しかいない、「認定テクニカルアーキテクト」という資格もあります。(2025年2月現在)
この認定テクニカルアーキテクトという資格は、Salesforceの最高難易度の資格です。
Salesforceの知識だけでなく、顧客の課題を解決するためのコミュニケーション能力なども問われる資格です。
最高難易度を目指すというのも決して間違いではありませんが、まずは入門となる認定アソシエイトなどを狙うことをおすすめします。
Salesforceの資格を取得することで、業務の幅が広がる、キャリアアップにつながるというメリットがあります。
Traillheadを使って学び、資格を取得することが自分の可能性を広げるわけです。
資格試験合格に向けた勉強法
Salesforce認定資格を合格するためには、Traillheadを活用するのがよいでしょう。
Traillheadに用意されたさまざまなモジュールが自身の知識をアップさせ、結果的に資格合格につながるためです。
Traillheadは無料で何度でも試せるので、一度チェックしたモジュールも繰り返し利用できます。
また、Trailblazer CommunityというSalesforceやTraillhead利用者が交流できるオンラインコミュニティも用意されています。
資格勉強にはもちろんですが、Salesforceを使った業務に関する相談も可能です。
Salesforceに用意されているTraillheadの機能をフルに活用することが、合格への近道といえるでしょう。
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Trailheadを活用した資格取得の道のり
Traillheadを活用することで、本当にSalesforce関係の資格に合格できるのでしょうか?
その効果を確認するために、筆者である私がTraillheadを使って認定アソシエイトの取得に向けてチャレンジしています。
DX攻略部には、すでにSalesforceに関するさまざまな資格を持ったスタッフが在籍しています。
そういった方々に追いつけ追い越せの気持ちをもって、まずは入門となる認定アソシエイトに挑戦する予定です。
認定アソシエイト合格への取り組みは、改めて執筆予定ですのでお待ちいただければと思います。
私のTraillheadを使った勉強の実例
現在、Salesforce認定アソシエイトの資格取得に向けて勉強中です。
Traillheadを使った学習がメインで、記事内でお伝えしたようなモジュール「認定資格試験の準備: Salesforce 認定アソシエート」などを中心に勉強しています。
各単元には、関連バッジとして個々の情報をより詳しく解説しているモジュールに飛べるようになっていました。
メインの情報を学び、そこからさらに知識を身に着けていくという流れになっているので、学習しやすいです。
また、実際にTraillheadを使って学んだことを確認するため、Salesforceを操作してチェックすることもおこなっています。
TraillheadはSalesforceの画面も添付してくれていますが、実際に操作して確認するとより身につく印象でした。
勉強していくうえで大切なことは、毎日すこしでも良いので学習することだと思います。
期間が空いてしまうと知識がリセットされますし、学習する習慣が身につきません。
Traillheadは短い単元で学ぶことができるので、1日に1モジュールでも良いですし、1単元だけでも勉強するというのを続けています。
まとめ
Salesforceの学習プラットフォームTraillheadについて紹介しました。
TraillheadはSalesforceの使い方を知りたい方はもちろん、Salesforce認定資格を受けるうえでも有益なツールです。
Salesforceのスキルを習得できるツールとして、気軽に始められるのも嬉しいですよね。
業務でわからないことができた場合にTraillheadで解決法を探すという使い方もできます。
私のようにSalesforce認定アソシエイトを受けたいと思っている方は、Traillheadをぜひ活用してみてください。
DX攻略部では、さまざまなSalesforce認定資格を保有したスタッフが複数在籍しており、Salesforce導入支援サービスをおこなっています。
「Salesforceを導入したいけどわからないことが多い」という企業様は、ぜひDX攻略部にお問い合わせください。
DX攻略部ではSalesforceの導入/運用/開発を支援しております。初期導入をご希望の場合は、Salesforceの割引交渉を含めた支援も可能ですので興味がある方はチェックしてみてください。