こんにちは、DX攻略部のmukkukoです。
今回は、2025年1月に提携をスタートしたサイボウズOfficeとkintoneの連携の詳細と、連携で生まれる業務効率化の可能性についてご紹介します。
また、サイボウズOfficeとkintoneの違いも理解し、効果的な併用方法を検討しましょう。
サイボウズOfficeとkintoneについて
サイボウズOfficeもkintoneも、サイボウズ株式会社のビジネス向けクラウドシステムの商品です。
まずは、サイボウズOfficeとkintoneについて機能や違いについてご紹介します。
サイボウズOfficeとは?
サイボウズOfficeは、スケジュール共有やワークフロー、情報共有などに便利なクラウドベースのグループウェアです。
80,000社以上の中小企業に導入実績があります。
主な特徴は以下の通りです。
『サイボウズOfficeの特徴』
- IT化に向けてのパッケージが一式揃っている
- 社内のスケジュール調整に便利
- 社内掲示板や電話メモなど社内伝達機能も特徴的
- メールも利用できる
IT化を進めたいけれど何から始めればいいか分からない企業にとっては、サイボウズOfficeを導入するだけで大きな一歩を踏み出すことができます。
具体的には以下のような機能があります。
- スケジュール機能
- 掲示板機能
- 電話メモ
- 報告書
- タイムカード
- 施設予約
- 申請・承認等のワークフロー
- TO DOリスト
- ファイル管理
- アドレス帳
- メール
中小企業の中には、社内の共有フォルダにExcelベースの管理シートがあり、会社にいないと申請や諸々業務対応ができない企業もあります。
また、外出する社員とのやり取りが個人メールや無料メッセージアプリで行われていて、セキュリティ上リスクを感じることもあるかもしれません。
サイボウズOfficeを活用すれば、外出中やリモートワークをしている社員とも安心してコミュニケーションが取れる上に、業務効率が一段とアップします。
kintoneとは?
kintoneとは、37,000社以上が活用するクラウド型の業務改善システムです。
自社の課題に沿ったアプリを作成し、自社独自の課題の解決を得意としています。
『kintoneの特徴』
- 自由度が高く、自社の課題に合わせてノーコードでアプリ開発ができる
- 数字や文字データを蓄積してデータ化していくのが得意
- 他社システムとの連携が豊富
自由度の高さが特徴で、既存システムでは解決できずExcel頼みで業務管理をしてしまっている事例が多い企業には使いやすいシステムです。
サイボウズOfficeと同様クラウド型のシステムのため、リモートワーク時や外出中の社員も活用できます。
kintoneについて詳しくは、以下の記事を参照してください。
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サイボウズOfficeとkintoneの違い
サイボウズOfficeとkintoneの違いを図にまとめると以下の通りです。
サイボウズOffice | kintone | |
利用料金 (※最小契約数あり) |
スタンダード:600円/月、ユーザー プレミアム:1,000円/月、ユーザー |
ライト:1,000円/月、ユーザー スタンダード:1,800円/月、ユーザー ワイド:3,000円/月、ユーザー |
活用 | クラウド型グループウェア | クラウド型業務改善アプリ |
他システムとの連携 | なし | 豊富 |
カスタマイズ性 | 低い | 高い |
メール機能 | ○ | × |
会議室等の施設予約 | ○ | × |
プログラミング知識 | 基本的にパッケージを利用するため不要 | ノーコードでアプリ開発可能 高度な連携をする場合には必要な場合も |
特色 | IT化するための機能が パッケージ化されて揃っている |
業務特性に合わせて 自由にアプリ開発できる |
※掲載されている料金は変更されることがございます。また、表記しているプラン以外のプランも用意されています。
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サイボウズOfficeとkintoneの連携
次に、2025年1月に提供をスタートしたサイボウズOfficeとkintoneの連携について、内容と連携方法をご紹介します。
2025年1月のサイボウズOfficeとkintoneの連携内容
2025年1月にサイボウズOfficeとkintoneの連携がスタートされました。
サイボウズOfficeのスケジュール機能とkintoneとの情報が関連づけられるようになりました。
主な連携内容は以下の2点です。
- サイボウズOfficeからkintoneへの連携
- kintoneからサイボウズOfficeへの連携
サイボウズOfficeからkintoneへの連携
サイボウズOffice側では、スケジュールとkintoneの情報を連携できます。
例えば、サイボウズOffice上で訪問スケジュールを入れた際にkintoneの取引先情報を紐づけることで、訪問先の情報などを手軽に確認できるようになります。
スケジュールから訪問先の情報や過去の商談を確認できると業務効率も大きくアップするでしょう。
kintoneからサイボウズOfficeへの連携
kintone側では、レコード登録時に「サイボウズOfficeスケジュール連携」をクリックして連携できます。
例えばkintone上で担当顧客一覧から訪問予定を立てていきたい際に、kintone側からサイボウズOfficeにも自動でスケジュールを登録できます。
社内のグループウェアとCRMツールと両方に予定を登録しなければいけない二度手間が解消されて業務効率化が図れます。
また、kintoneで申請した休暇などが承認された場合にもサイボウズOfficeのスケジュールに登録可能です。
連携の条件と連携方法
サイボウズOfficeとkintoneを連携するには下記の条件があります。
- 同じドメインでサイボウズOfficeとkintoneを利用している
- プラグインを利用できるkintoneのコース(スタンダード以上)を契約している
また、利用に際してもPC上での操作を行うことと、ユーザーがサイボウズOfficeとkintone両方のIDを保持している必要があるため注意しましょう。
次に、連携方法をご紹介します。
以下の4ステップで連携できます。
設定方法の詳細は以下の参考記事をご確認ください。
参考:https://jp.cybozu.help/k/ja/admin/add_plugin/office_schedule_plugin.html
サイボウズOfficeとkintone連携の今後の展望
本章ではサイボウズOfficeとkintone連携の今後の展望についてご紹介します。
サイボウズ株式会社は以下のように今後の展開を述べています。
今後も連携機能の更なる改善・強化を検討し、中小企業のDXをより一層サポートしてまいります。
参考:サイボウズ公式
グループウェアとしてのサイボウズOfficeと業務改善アプリとしてのkintone連携によって今後どのような活用方法があるかの展望をご紹介します。
- 社内スケジュールや電話メモ、掲示板、メール等はサイボウズOffice、他システムとの連携や外部との連携はkintone
- IT化をとりあえず進めたい企業はサイボウズOffice、足りない機能をkintoneで補う
- 社内全員向けにはサイボウズOffice、営業チームはCRM・SFAとしてkintoneを活用する
特に、社内関連はサイボウズOffice、営業や経理等外部と関わりの深い部署はサイボウズOfficeとkintoneを併用すると、効果的な活用ができるでしょう。
IT化を進めていくうち、CRMやSFAツールを活用する上で課題となるのは、他のシステムとの二重登録や管理の煩雑さです。
サイボウズOfficeとkintoneを連携し、社内外の情報の一括管理による業務効率化を目指すことをおすすめします。
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まとめ
本記事では、サイボウズOfficeとkintoneのご説明と連携の詳細、連携で生まれる業務効率化の可能性についてご紹介してきました。
本記事をまとめると以下の通りです。
- サイボウズOfficeはIT化に向けたグループウェアがパッケージ化されたクラウドシステム
- kintoneは自社の課題に対応したアプリを開発できる業務改善型のクラウドシステム
- サイボウズOfficeのスケジュールとkintoneのレコードの連携がスタート
- 今後の展望として社内グループウェアはサイボウズOffice、社外との情報やシステム連携等はkintoneと棲み分けすると効果的に活用できる
サイボウズOfficeとkintoneでは違いがある分、今後も更なる連携を通じて新しい展望が生まれることでしょう。
kintoneとChatworkの連携については、下記の記事で紹介していますので参考にしてみてください。
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