こんにちは、DX攻略部のなおぴーです。
「オウンドメディアにSNSは必要?」
「オウンドメディア運営にはSNSを取り入れるメリットは?」
オウンドメディアを運営している企業の中で、上記のような疑問を持っている企業も多いのではいないでしょうか。
今回の記事では、オウンドメディア運営におけるSNSのメリットなどをご紹介いたします。
オウンドメディアとSNSの違い
まず、オウンドメディアとSNSの違いについて簡単にご説明します。
実は、オウンドメディアの概念には広義と狭義の2種類があります。
広義のオウンドメディアには、自社のメディアはもちろんのことSNSも含まれますが、狭義のオウンドメディアは、自社のメディアのみが含まれます。
本記事では、狭義のオウンドメディアについてご紹介していきます。
SNSは代表的なもので言うと、TwitterやInstagramなどがあり、誰でも利用することができるメディア。
今回の場合では、オウンドメディアをより多くの見込み顧客に知ってもらうためのメディアと考えることができます。
オウンドメディアの運営にSNS運用が重要な理由
では、オウンドメディアの運用にSNS運用が重要な理由について見ていきましょう。
- ユーザーの購買プロセスの変化
- 広告離れが進んだ
- 商品やサービスが売れなくなった
- Googleからの評価
SNSが重要な理由は上記の4つです。
1つずつ見ていきましょう。
ユーザーの購買プロセスの変化
SNS運用が重要な理由として、ユーザーの購買プロセスが変化したことが関わってきます。
昨今は、ユーザーが購買を行う際の行動に変化が起きており、検索エンジンだけではなく、SNS上でも情報を集めるユーザーが増加しています。
具体的には、AISAS(アイサス)と呼ばれる購買プロセスからSIPS(シップス)と呼ばれる購買プロセスへの変化です。
購買プロセス | 購買行動 |
AISAS | 広告やCMなどで商品・サービスを認知し、検索エンジンで情報を集めた上で購入する。 |
SIPS | SNSでの投稿などから商品・サービスを認知し、検索エンジン・SNSなど様々な媒体から情報を集めた上で購入する。
また、興味を持った商品・サービスなどをSNSで拡散。 |
こういった購買プロセスの変化に伴い、検索結果からユーザーの流入を獲得するだけではなく、SNSからの流入を獲得する必要が企業には発生してきています。
広告離れが進んだ
続いて、ユーザーの広告離れが進んだこと。
2021年に、マス広告費(テレビ・新聞・ラジオ・雑誌)をネット広告費が上回るなど、マス広告からユーザーが離れていることは明らかです。
しかし、ネット広告も全てのユーザーに適切にリーチできているかというと、そうではありません。
ユーザーは、WebページやSNSなどに目的を持って訪れるため、広告は正直邪魔な存在です。
広告をスキップできる機能や、広告をブロックする機能なども登場しており、ターゲット層に魅力的な宣伝を行うことはどんどんと難しくなってきています。
そのため広告という形ではなく、SNSでの投稿などによる情報発信を通じて、ユーザーに認知してもらう必要があるのです。
商品やサービスが売れなくなった
昨今、インターネットやSNSの普及に伴い、口コミなど、実際に商品・サービスを購入した人の声を手軽に確認することができるようになりました。
これに伴い、気になった商品・サービスについてしっかりとリサーチを重ねた上で購入するユーザーが増加しています。
昔は、キャンペーンを行えばすぐに購入をしてもらっていましたが、情報を吟味した上で、購入を断念されるケースが増えてきており、以前よりも商品やサービスが売れなくなってきているのです。
Googleからの評価
最後に、Googleからの評価です。
今までは、魅力的なページを作成・情報発信を重ね、Googleからの評価を獲得→検索上位を獲得することでユーザーを集客していました。
この方法をSEO(検索エンジン最適化)と呼びますが、SEOを行うためにはGoogleが評価する基準をクリアしていく必要があります。
アルゴリズムと呼ばれる評価基準は公開されていませんが、重要な指標mの1つに被リンクというものがあります。
この被リンクは、SNSで拡散されることでも獲得することが可能であるため、SNSの重要性が上がってきているのです。
SNS運用のメリット
続いて、オウンドメディア運営におけるSNS運用のメリットについて詳しく見ていきましょう。
『メリット』
- アルゴリズムの影響を受けないため、立ち上げ初期でも流入が見込める
- ユーザーと双方向のコミュニケーションが可能に
- まだ見ぬ見込み顧客にアプローチすることができる
- 最新の情報をすぐに届けることができる
SNS運用のメリットは様々ありますが、まず、検索エンジンアルゴリズムの影響を受けないというメリットが挙げられるでしょう。
SEOで集客を行う場合、アルゴリズムの影響で検索順位が変動します。
このアルゴリズムは定期的にアップデートが行われるため、ある日突然流入が0になるというのも珍しくありません。
しかし、SNSはこの影響を受けませんので、安定的に流入を獲得可能であることに加え、評価がまだ十分でない立ち上げ初期の段階でもSNS経由で流入を獲得できる可能性があります。
付随するように、SNSを運用することで、自発的な検索以外でユーザーにアプローチが可能となり、SEOではリーチできなかった見込み顧客を獲得できる可能性が高まるでしょう。
また、運用する側からの一方的な情報発信ではなく、コメントやシェアなど、ユーザー側と双方向のコミュニケーションをとることも可能になります。
そして、SNSには様々な投稿の仕方があるため、適切に利用することで、最新の情報を素早くユーザーに届けられるという点もメリットとなるでしょう。
SNSを活用する際のポイント
続いてSNSを活用する際のポイントについてご紹介します。
活用のポイントは下記の5つ。
- 事前に運用方針・体制を整える
- 運用方針から外れずに運用する
- 分析・改善を行う
- ターゲット層に合わせて投稿時間を考える
- 炎上回避のための仕組みづくり
SNS活用では、アカウントの方向性・更新頻度が大切になってきます。
ユーザーファーストの目線に立ち、アカウントの方向性を策定・定期的な運用が可能な体制を構築。
中長期的な目線で、運用について計画と立てましょう。
実運用の際には、方針から外れず一貫性を持った情報発信を心がけ、PDCAを効果的に回し、アカウントの最適化を図ることが大切です。
また、狙ったターゲットに適切にリーチするためにも、投稿時間にも気をつけましょう。
ターゲットの属性に合わせ、アクティブユーザー数が多い時間帯での投稿がおすすめ。
そして、炎上しないための仕組みづくりも大切です。
炎上してしまうとアカウントだけでなく、企業そのもののイメージダウンにもつながってしまいます。
投稿前のダブルチェックやチェックリスト、ガイドラインなどを作成しましょう。
オウンドメディア運営におすすめのSNS
最後に、おすすめのSNSについて特徴などを交えつつご紹介します。
Twitterの特徴としては、リツイート機能があるため他のSNSに比べ拡散力が高いことが挙げられます。
キャンペーン情報・サービス開始の情報解禁など、より多くのユーザーにリーチしたい場合に使用することが多いでしょう。
拡散力が高いことは、メリットではありますが、炎上しやすいというデメリットと表裏一体ですので、発信の際には最新の注意を払いましょう。
Facebookは、利用ユーザーの年齢層が高く、ビジネスパーソンが多く利用しているSNSです。
実名での登録が義務付けられているSNSのため、他のSNSに比べ信頼性が高く、フォーマルなビジネス情報の発信に適しているでしょう。
例)プレスリリースや株主総会などの企業広報など。
Instagramの特徴は、魅力的な写真・動画で視覚に訴えかける投稿ができる点でしょう。
利用ユーザー層も幅広くなってきており、10〜40代の男女に広く利用されています。
発信するジャンルとしては、コスメやファッション、旅行、デザインなど、視覚に訴えかけることで魅力が伝わるものがおすすめです。
You Tube
YouTubeの特徴は、動画を活用することで、文字・画像では伝えきれなかった情報を届けることができる点です。
全年代において、利用率が85%ととても高く、幅広い層にアプローチが可能。
人柄や熱意などが伝わりやすく、個性を活かした発信により多くのファンを獲得できる可能性があります。
企業の活用事例としては、制作したアプリのプレイ動画、企業インタビューなどが多いです。
TikTok
TikTokは、若いユーザーの利用がとても多く、拡散力が高いことが特徴です。
楽曲を使用して動画作成が可能で、話題の楽曲・投稿パターンを分析することで、バズりを狙うことが可能。
拡散力が高いため炎上リスクもあり、運用には注意が必要です。
LINE
LINEの特徴は、アカウントを登録してくれたユーザーに対し、定期的に情報を発信できる点です。
アカウントに登録してくれたユーザーは、少なからず自社に興味を持ってくれているユーザーが多く、適切な情報発信を行うことで、商品・サービスの購入につながる可能性が高いでしょう。
登録ユーザーだけの特典など、クローズドな情報発信が可能な点も特徴です。
まとめ
ここまで、オウンドメディアの運用における、SNS活用についてご紹介しました。
現在の、オウンドメディア運用においては、SNS活用は欠かせないと言っても過言ではありません。
自社の特性・SNSの特性を理解し、適切に活用することで、より効果的なマーケティンを実現できるでしょう。
今回の記事を参考に、SNS活用について検討してみてはいかがでしょうか。