こんにちは、DX攻略部のなおぴーです。
インターネットの普及により、マーケティング手法も多様化しています。
多様化したマーケティング手法の中で、自社サイトを作成して情報発信を行うオウンドメディアという手法が生まれました。
オウンドメディアはさまざまな業界に普及し、昨今では医療業界のオウンドメディアもよく見かけるようになっています。
今回の記事では、医療業界のオウンドメディアについて、成功のコツや成功事例などをご紹介いたします。
医療業界のオウンドメディア運営を検討しているという方はぜひご覧ください。
オウンドメディアとは
オウンドメディアとは前述の通り、自社サイトを制作して情報発信を行い目的の達成を目指すマーケティング手法です。
オウンドメディアという言葉は、広義には会社のHPやSNSをはじめ社外向けのパンフレットなど、自社が保有する全てのメディアを指しますが、狭義には自社が保有するブログ型のウェブサイトを指して使われます。
オウンドメディアは、売り上げ・認知度の向上やリクルーティングを目的として利用されることが多いです。
ユーザーに対して有益な情報を発信することで、サイト、ひいては自社に興味を持ってもらい目的となるアクションへと誘導していきます。
オウンドメディアを運営するメリット
医療業界がオウンドメディアを運営するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
『メリット』
- 見込み患者の獲得
- 効率的な集患・増患が見込める
- 認知度の向上
医療業界がオウンドメディアを運営するメリットは上記の3点です。
まず1つ目は、オウンドメディアを作成して情報を発信することで医療に興味・不安のある多くのユーザーにリーチすることが可能です。
ユーザーが求めるニーズに対する有益な情報を提供することができれば、そのユーザーは見込み患者となっていずれ院に足を運んでくれる可能性があります。
また、オウンドメディアなどのサイトを見て来院を判断する患者も多いため、検索順位で上位を獲得することができれば、効率的な集患・増患が見込めるでしょう。
そして、一連の流れに伴って認知度の向上も実現することが可能です。
こんにちは、DX攻略部のなおぴーです。 「オウンドメディアのメリット・デメリットについて具体的に知りたい」 「オウンドメディア運営において気をつけるべきことは?」 オウンドメディアの運営を考えている方の中には、上記のような[…]
オウンドメディアに掲載するコンテンツ
「メリットは分かったけどどんなコンテンツを作成すればいいの?」という悩みが出てきた方もいると思います。
続いて、医療業界のオウンドメディアで掲載するべきコンテンツを見ていきましょう。
- 専門性の高い情報
- 基礎知識をはじめ患者のニーズに応える情報
- 自院の強み・治療法
1つずつご紹介します。
専門性の高い情報
1つ目は、専門性の高い情報です。
医療業界のオウンドメディアを運営する際には、一般の患者の方は知り得ない専門性の高い情報を発信すると良いでしょう。
専門性の高さ、情報の正確さは信頼へと繋がっていき、運営するメディアに好印象を持ち信頼してくれるユーザーを獲得できる可能性があります。
しかし、専門性の高い情報は間違ってしまうと信頼を一気に失ってしまうほど繊細な情報となりますので、発信する際には十分に注意しましょう。
基礎知識をはじめ患者のニーズに応える情報
2つ目は、患者のニーズに応える情報です。
専門性の高い情報ももちろんですが、ユーザー目線に立って病気に関する基礎知識や患者のニーズに適切に応える情報を発信するといいでしょう。
ターゲット・ペルソナをもとにユーザーの悩みを深掘り、その悩みを解決できる有益な情報を発信することができれば、ユーザーはメディアに対して興味を持ってくれます。
何度もユーザーの悩みを解決していくことで、ユーザーがメディアのリピーターとなり、将来的には自院に訪れてくれる可能性もあります。
自院の強み・治療法
3つ目は、自院の強みや治療法に関する情報です。
どんな治療を専門的に行なっている院で、どのような点に強みがあるのかなど、自院に関する情報を発信しましょう。
また、病気や症状に対してどのような治療を行うのかなどを発信することで、ユーザーが来院するきっかけとなる可能性があります。
インターネットの普及により病院選びにも変化が現れ、多くの患者は来院前に病院の情報を調べてから来院を決定することが分かっています。
院についての情報を調べる際に、自院についてきっちりとした情報を伝えられるよう、自社に関するコンテンツも作成すると良いでしょう。
医療系オウンドメディア成功事例
続いて、医療系のオウンドメディアで成功した事例をご紹介いたします。
- 歯医者が教える歯のブログ
- 厳選AGA
- Pfizer PRO(ファイザープロ)
1つずつ見ていきましょう。
歯医者が教える歯のブログ
1つ目にご紹介するのが、岡崎歯科クリニックが運営する「歯医者が教える歯のブログ」です。
こちらのメディアは、徹底的なSEO対策のもと、患者目線に寄り添った情報を数多く発信しています。
治療の目的や悩みに合わせて適切な分類を行い、ユーザーがストレスを感じることなく情報にリーチできる設計がされています。
その結果、月間で500万PV(医療系オウンドメディアの中でトップクラス)を達成し、認知度・集患に大成功したメディアです。
厳選AGA
続いては株式会社デジタルトレンズが運営する厳選AGAです。
メディア名の通り、薄毛に悩む男性をターゲットとしているメディアで、シンプルで知りたい情報にすぐアクセスできるサイト設計がされています。
お申し込みや相談などへ誘導する導線がきちんと設計されており、コンバージョンに至るユーザーも多いことが予測できます。
薄毛については、周りに相談できずに悩んでいるユーザーも多いため、ファンとなっているユーザーも多いメディアです。
Pfizer PRO(ファイザープロ)
最後にご紹介するのが、新型コロナワクチンで有名なファイザー株式会社が運営する「Pfizer PRO(ファイザープロ)」です。
Pfizer PROは、一般の患者向けではなく、医者や看護師をはじめとした医療関係者に向けて情報を発信しています。
元々製薬会社と病院の関係として、薬を販売する際に直接話をするというスタイルが一般的でしたが、感染症の影響もあり直接の訪問が難しい状況がありました。
現在でも医療関係者が知っておくべき情報は絶え間なく出続けており、最近ではワクチンに関する情報はとても重要となっています。
そのような際に、ネットからでも医療関係者が情報を入手できるように立ち上げられたのがPfizer PROです。
医療系オウンドメディアを運営する際のポイント
最後に、医療系のオウンドメディアを運営する際のポイントをご紹介します。
- 専門性をアピール
- MEOを意識する
- 患者の悩みに寄り添う
1つずつ見ていきましょう。
専門性をアピール
1つ目は、専門性をアピールすることです。
医療系のオウンドメディアの成功には、ユーザーから信頼を得ることが欠かせません。
専門家しか発信できない情報・専門性の高さはユーザーからの信頼獲得に繋がりますので、専門性を積極的にアピールしましょう。
専門性の高い情報を発信する際には情報に誤りがないかきちんと確認することが大切です。
MEOを意識する
次に、MEO(Map Engine Optimization)、すなわちマップエンジン最適化を意識しましょう。
具体的には、「地域名×施設名」で検索した時に検索順位の上位に表示させる対策です。
グーグルマイビジネスの登録・発信するコンテンツに地域名を含めるなどの工夫を行い、検索した近隣の患者にリーチできるように対策しましょう。
患者の悩みに寄り添う
最後は、最も重要なことである患者の悩みに寄り添うことです。
オウンドメディアの運営は、売上や認知度の向上を目的として行われることが多いため、どうしても自院のアピールを前面に出し過ぎてしまう傾向があります。
しかし、いちばん大切な部分を見失ってしまっては、サイトに信頼を寄せてくれるユーザーはいなくなり、オウンドメディアを成功することは難しいです。
自院のアピールよりも、患者が悩んでいることを解決するということを強く意識しましょう。
まとめ
ここまで、医療系のオウンドメディアについてご紹介してきました。
医療系のオウンドメディアは専門性が高いことから運営が難しい側面もありますが、運営の目的を見失わずユーザーの悩みを解決していくことで成功へと繋がっていくでしょう。
オウンドメディアの成功には、SEO・MEOなどのテクニカルな側面もありますが、大前提として患者の悩みを解決するという部分を忘れずに運営を行うことが大切です。
この記事を参考に、医療系オウンドメディアの運営を検討してみてはいかがでしょうか。