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Chatwork広告でBtoBリードを量産する完全ガイド

こんにちは、DX攻略部のkanoです。

BtoBマーケティングの現場では「広告費を投じてもターゲット企業の決裁者に届かない」という悩みがつきものです。

特に従業員300名未満の中小企業セグメントは媒体が限られ、効率的なリーチが難しい状況にあります。

そこで注目したいのが、国内最大級の中小企業ユーザー基盤を持つChatworkへ広告を配信できるChatwork広告です。

本ガイドでは、Chatwork広告の特徴や運用ノウハウを初心者にもわかりやすく解説し、限られた予算でも高品質なリードを獲得する具体的な方法を紹介します。

Chatwork広告とは

Chatworkという名前を聞いたことがある方でも、「Chatwork広告」となると馴染がない方も多いかも知れません。

そんなChatwork広告の概要から解説をスタートします。

国内最大級の中小企業ユーザーベース

Chatworkは登録ID754.4万超、導入社数91.5万という圧倒的な規模を誇り、そのうち約7割が従業員300名未満の中小企業です。※記事執筆時

中小企業ユーザーにターゲットしたビジネスチャットになっており、DXの推進に意欲的な経営者やバックオフィス責任者にまとめてリーチできる点が大きな魅力です。

さらに、チャットをハブに社内外のファイル共有・タスク管理・音声通話まで一気通貫でこなせる利便性が評価され、ビジネスチャット領域で6年連続国内シェアNo.1を維持しています。

ユーザーが日常的に「業務相談」や「ITツールの情報収集」にChatworkを使う文化が根付き、広告主は意思決定に近い瞬間を捉えて提案できます。

例えば「電子帳簿保存法への対応方法」、「請求書のインボイス化」など、法改正に伴う切迫課題が生じたタイミングで、自社サービスを訴求すれば高い反応率を得られます。

きめ細かな属性ターゲティング

Chatworkはユーザー登録時に企業規模・業種・部署・役職・所在地などコアなBtoB属性を取得し、利用開始後もチャットグループの参加状況やアプリ利用頻度といった行動データを蓄積します。

広告配信時には、これらの属性と行動を“AND・OR”で自在に組み合わせ、「従業員50〜100名×経営企画部門×関東エリア×週5日以上ログイン」のような多層フィルタリングが可能です。

さらに過去の配信でクリック・コンバージョン率が高かったユーザーを種に、Look-alike(類似)セグメントを自動生成でき、見込み精度を担保しながら配信母数を拡張します。

GDPRや改正電気通信事業法に対応したデータ管理ポリシーを敷いているため、プライバシー保護とターゲティング精度の両立を実現できます。

具体例として、財務部門向けSaaSを訴求した企業は「決算期末が近い」、「管理部門のログインが増加」という行動シグナルを掛け合わせて配信し、CPAを従来比30%削減しました。

複数チャネルを組み合わせる配信設計

Chatwork広告はWeb版バナー・モバイルAppバナー・メルマガ・DX情報サイト「BizX」の記事タイアップ・アプリ内アンケートという多彩な面を束ね、ファネル全体を1社で完結させます。

まずWeb/Appバナーでサービスの存在を認知させ、リンク先LPで資料請求やセミナー申込みを促進します。

webとモバイルの広告

次にメルマガ広告でリターゲティングし、比較検討段階に進んだユーザーを深掘りします。

さらにBizXのタイアップ記事で事例やホワイトペーパーを丁寧に解説し、検索流入による長期的なSEO効果も獲得します。

最後にアプリ内アンケートで顧客課題と導入検討度を定量把握し、スコアリング結果を営業担当へ自動連携して商談化率を高めます。

この一連の流れを、Chatwork側の専任担当者がKPI設計からクリエイティブ制作、配信後のレポーティングまで伴走するため、広告運用の知識が浅い企業でもPDCAを高速で回せる体制が整います。

たとえばスタートアップ企業がバナーとメルマガのみでテスト配信を行い、3週間で20件の商談を創出したケースが報告されています。

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広告メニューと活用シーン

Chatworkにはいくつかの広告の種類が用意されています。

その広告の種類と活用シーンについて解説しますので、実際に広告配信を行う際の参考にしてみてください。

プロダクトバナー

Chatwork Web版のメイン画面(チャット一覧の上部・右サイドなど)に常時表示される静止画/アニメーションバナーです。

Chatwork広告の表示例

月間インプレッションは数十万〜数百万と豊富で、チャット起動時にほぼ必ず視界に入るため視認性が高いのが特徴です。

クリエイティブサイズは WxH 320 × 100 px が推奨で、GIFアニメーションにも対応します。

クリック後はランディングページ(LP)へ直接遷移できるため、資料請求やデモ申し込みをダイレクトに促進できます。

Appバナー

iOS/Androidアプリのホームタブとチャットリスト上部に表示されるバナーで、1日あたり100万超のDAU(Daily Active Users)が利用するモバイル画面にリーチできます。

タップするとアプリ内ブラウザか外部ブラウザへディープリンクでき、イベント申込や来店予約など“行動を即時に引き出したい”キャンペーンに適しています

セッション中に表示されるため「業務の合間に隙間時間で申し込む」モーメント訴求が可能です。

モバイル限定クーポンや日付指定のイベント告知と相性が良く、プッシュ通知と組み合わせると再訪率が向上します。

メルマガ広告

Chatworkユーザーに週次で配信される公式メールマガジンの広告枠です。

メール本文の「コンテンツ紹介」欄に貴社のバナーまたはテキスト広告を掲載します。

件名の先頭に [PR] を付けつつも、Chatwork公式ニュースとして配信されるため到達率が高く、ホワイトペーパーDLやウェビナー登録など中・下層ファネルの獲得施策に最適です。

配信後はクリック率・コンバージョン率が週次レポートで共有され、件名/ファーストビューのABテストも実施できます。

BizX記事タイアップ

Chatworkグループが運営するDX情報サイト「BizX(ビズクロ)」に編集部が執筆したタイアップ記事を掲載し、ブランディングとSEOを同時に強化できる長期施策です。

記事公開後はChatwork内バナーと公式メルマガで誘導されるほか、Google検索経由のオーガニック流入も見込めます。

記事内にCTAボタンやフォームを埋め込み、読了率50 %前後・平均滞在時間3分超を狙えるリッチコンテンツとして機能します。

公開翌月以降はリライト・再拡散のサポートがあり、コンテンツ資産を長期で活用できる点がメリットです。

アンケート広告

アプリ内にポップアップまたはインライン形式で表示されるインタラクティブなアンケートフォーマットです。

質問数は最大10問、単一・複数選択/自由記述に対応し、回答完了後にサンクスページとして資料DLやキャンペーンLPへリダイレクトできます。

取得した回答データはCSVで納品されるため、商品開発・ペルソナ設計・ホワイトペーパー制作など二次利用が容易です。

さらに「回答者限定メルマガ」へシームレスに接続でき、リスト拡充とナーチャリングを同時に実現します。

筆者
ナーチャリングとは「見込み顧客(=リード)を継続的な情報提供で育て、購買意欲を高める活動」のことです。

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ターゲティング設定を最適化するコツ

Chatwork広告でターゲティング設定を最適化するコツについて紹介します。

属性×行動で多層フィルタリング

ターゲティング設定として、属性と行動で多層フィルタリングしてみましょう。

例えば、「従業員50〜300名」、「経営企画部門」、「注文本数が増加傾向」のように条件を掛け合わせ、配信母数を適切に絞り込みます。

自社がどういった企業をターゲットにするか、この部分をしっかりと決めることでChatwork広告の効果を高めることができるのです。

Look-alikeセグメントでCPAを削減

メルマガのクリック率が高いユーザー群(=ハイエンゲージメント層)を「種データ」として機械学習モデルに読み込ませると、Chatwork広告のプラットフォームが類似(Look-alike)ユーザーを自動で抽出します。

  • 属性データ(企業規模・業種・部署・役職・所在地など)
  • 行動データ(チャット利用頻度、バナー接触回数、メルマガ開封・クリック履歴)

2つのデータを複合的にスコアリングし、元のハイエンゲージメント層と統計的に近いユーザーを数万人〜数十万人規模で生成します。

Look-alike配信は、新規ユーザーへのリーチ拡大と費用対効果(CPA)の最適化を同時に実現できる強力な手法です。

メルマガやLPで得た行動データを活用し、ターゲティング精度を継続的に磨くことで、広告予算を抑えながら商談創出を最大化できます。

段階的に配信母数を拡大

まずは業種や従業員規模など静的属性で狭く始め、CTR(クリック率)が安定したら行動データで拡張すると無駄配信を抑えられます。

広告配信は最初から成功するとは限らないので、少しずつ拡大していく、という形が成功につながりやすいです。

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配信シミュレーション

Chatwork広告を配信する前に、配信シミュレーションを行ってみましょう。

配信シミュレーションは、限られた広告予算を最大限に活かすための実行ロードマップです。

いまから紹介するシミュレーションはChatwork広告の機能(詳細ターゲティング・複数配信面・行動ログ活用・担当者支援)を最大限に活かす運用順序 を示したものです。

「Chatwork広告で成果を出すための実践的ロードマップ」と理解しながらチェックしてみてください。

週次アクションプランで商談を創出

下表は 「3週間で20件の商談創出」 を目安に、配信設計から改善サイクルまでを時系列で整理したモデルケースです。

週単位で「決める→流す→育てる」の順に施策を並べ、毎週KPIをチェックしながらPDCAを高速で回す ことで、限られた予算でも成果を最大化できます

具体アクション 目標指標 チェックポイント
1 ターゲット定義/LP改善 CTR 1.5% 体験価値をファーストビューに明示する
2 Webバナー配信/メルマガ配信 CPL ≤ 9,000円 メッセージを統一しA/Bテストを実施する
3 リターゲティング/ナーチャリングメール 商談化率 15% スコアリングで優先度を付け営業へ連携する

クリエイティブ制作の鉄則

Chatwork広告などのクリエイティブ制作を行う際は、いくつかのポイントが存在します。

初めて広告配信を行う際は戸惑うこともあるかもしれませんが、いまから紹介するポイントを押さえながら制作してみましょう。

課題-解決型コピーを使う

広告配信を行う際、ひと目でわかるようなキャッチーなものがおすすめです。

例えば、「見積書作成に1日かかる悩みを30分で解決」のように、現場課題と解決策を対比させた分かりやすいものがおすすめです。

情報を詰め込みすぎるのではなく、視界に入った瞬間に情報がスムーズに取り込まれるような課題-解決型コピーを意識しましょう。

数値エビデンスで説得力を高める

「導入3か月で問い合わせ数+45%」など、実績値を示して具体性を担保する形もおすすめです。

そのサービスを導入するかの判断材料になりやすい文言といえるでしょう。

CTAを単純明快にする

ボタン文言を「無料で資料を見る」、「30秒で診断」など即時性を強調する表現に統一し、迷わずクリックできる導線を設計します。

他社が配信している広告の文言を参考にするのもおすすめで、実際に自分が推して押してみたくなったCTAを取り入れることも重要です。

まとめ

Chatwork広告は中小企業の意思決定者へ直接リーチできる希少なチャネルであり、詳細属性データと複数チャネルの組み合わせによりリードの質と量を同時に高められます。

まず無料ヒアリングや資料請求で自社に最適なプランのシミュレーションを行い、Chatwork広告の効果を自社の数字で確認してください。

DX攻略部では、企業のDX化に関するご相談を受け付けておりますので、DX化を推進したい企業様はぜひご相談ください!

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