こんにちは、DX攻略部です。
今回は、アクセス解析ツールの1つである『Adobe Analytics(アドビアナリティクス)』について解説します。
アクセス解析ツールと言えば『Google Analytics(グーグルアナリティクス)』が有名ですが、このAdobe Analyticsは有料であるものの、より高精度のアクセス解析が可能です。
今回のこの記事でAdobe Analyticsの料金や評判、導入するメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
「今使っているアクセス解析ツールでは物足りない」
「もっと高精度なアクセス解析ツールを知りたい」
という方は是非最後までご覧ください。
Adobe Analytics(アドビアナリティクス)とは?
Adobe(アドビ)社が提供するアクセス解析ツ-ルです。
web分析からマーケティング分析、顧客インテリジェンスに至るまで多様なデジタル分析に対応し、カスタマージャーニーのあらゆる面から顧客理解を促進する
(引用:Adobe Analytics)
簡単に言うと、高精度なWeb分析により顧客(サイト訪問者)の気持ちを理解するための手助けをしてくれるツールということです。
では、Google Analyticsとは何が違うのか?以下で、Adobe Analyticsの特徴を解説します。
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Adobe Analyticsの特徴
Adobe Analyticsには、以下のような特徴があります。
- マルチチャネルのデータ収集が可能
- AIと機械分析、自動化による詳細な分析が可能
マルチチャネルのデータ収集が可能
Adobe Analyticsでは、Webサイトや電子メール、キャンペーン、モバイルデバイス、アプリ、コールセンター等のあらゆるソースのデータを収集し、それらのデータを統合して分析することができます。
また、オンラインデータだけでなく、ロイヤルティプログラム等のオフラインの企業データも結合して分析の際のディメンションとして使用することができます。
AIと機械学習、自動化による詳細な分析が可能
Adobe Analyticsでは、人工知能(AI)とマシンラーニング(機械学習)により、様々な指標をまたいで統計的に有意な増加・減少を見つけ異常値を検出したり、市民データサイエンティストに向けてデータサイエンス機能へのアクセスを提供することで、詳細な顧客インサイトを活用できます。
Adobe Analyticsの料金
Adobe Analyticsには3種類のパッケージが用意されています。
- Select:新たな分析施策
- Prime:成熟した分析施策
- Ultimate:高度な分析施策
データの管理を始めたばかりの企業から、データに基づく意思決定に重点を置き投資を行っている企業まで、各企業に適した機能を備えています。
なお、各パッケージの価格については、企業規模等により異なっており、いずれもAdobe社に導入の相談をした上で決定されます。
Adobe Analytics(アドビアナリティクス)の評判・口コミ
『良い評判・口コミ』
- リアルタイム、ユーザー、集客、行動、コンバージョンなど一通りの動きが見える化が出来る
- 1つ1つのデータをより細かく分析できるので、マーケティングに従事する人間はさらに顧客に寄り添ったアウトプットができる
- とにかく機能が豊富
機能が豊富で、Google Analyticsでは抑えきれない高度な分析ができるので、アクセス解析ツールとしてだけでなく、マーケティングツールとしても優秀であるという口コミが多かったです。
『悪い評判・口コミ』
- 初心者には習熟するのに時間がかかる
- 導入費用が高い
- Google Analyticsの方が直感的な使い方ができる
機能が豊富でカスタマイズ機能もあるため、使いこなすには時間がかかるという意見が多いです。また、導入にかかる費用が高く、中小規模のサイトで活用するにはハードルが高いという意見もありました。
Adobe Analyticsを導入するメリット・デメリット
では、Adobe Analyticsを導入することで、どのようなメリット・デメリットがあるのか解説します。
Adobe Analyticsを導入するメリット
『メリット』
- 各企業のニーズやサービス形態に合った細かなカスタマイズができる
- データの独立性を確保できる
- Adobe Marketing Cloudとの連携が可能
Adobe Analyticsは、分析項目やレポート画面など様々なカスタマイズができます。
また、Google Analyticsでは、無料版・有料版に関わらず、個人情報を含まないマーケティングデータをGoogle社が利用することがあります。一方、Adobe AnalyticsではAdobe社がマーケティングデータを利用することはありませんので、データの独立性を確保できます。
更に、Adobe AnalyticsはAdobe社が提供する『Adobe Marketing Cloud』というマーケティングサービスの1つであり、Adobe Marketing Cloudのその他のツールと連携させることができます。
Adobe Analyticsを導入した際のデメリット
『デメリット』
- 専門のサポートが必須
- カスタマイズ内容の記録が必要
- 有料
Adobe Analyticsでは、企業ごとに独自のカスタマイズを行うため、導入にはAdobe社による専門のサポートが欠かせません。また、機能も豊富にあるので、Google Analyticsに比べて手軽に扱えるツールではなく、個別講習などを受けることもできますが、別途講習費用がかかります。
また、各企業で独自のカスタマイズを行うため、社内でカスタマイズ内容を記録し共有しておかなければ、スムーズな業務の引き継ぎができません。
Adobe Analyticsが向いている会社と向いていない会社は?
Adobe Analyticsが向いている会社・向いていない会社は以下の通りです。
Adobe Analyticsが向いている会社
『向いている会社』
- 高度なアクセス解析を必要としている
- セキュリティ性を重視している
- Adobe社の製品と連携してマーケティングのPDCAサイクルを回していきたい
PV数や訪問者数といった基本的なデータのみならず、ユーザーの行動分析など高精度な分析を必要としている会社にはAdobe Analyticsがオススメです。
また、メリットの項目でも説明しましたが、Adobe社の製品と連携することでAdobe Analytics上でデータを共有しすぐに分析が可能なので、PDCAサイクルを回す作業効率を高めたい会社にもオススメです。
Adobe Analyticsが不向きな会社
『不向きな会社』
- アクセス解析にお金を掛けたくない
- PV数、訪問者数等の基本的な数値が分かれば良い
- ツール使用方法の社員教育等に時間を掛けたくない
PV数や訪問者数等の基本的な数値が分かればよく、それほど高度なアクセス解析を必要としていない会社や、アクセス解析に費用を掛けたくないという会社にはAdobe AnalyticsよりもGoogle Analyticsがオススメです。
また、Adobe Analyticsは企業毎にカスタマイズされるため専門のサポートが必要であり、ツールを使いこなすまでに社員教育に相当の時間とコストがかかります。そういったコストを抑えたい会社にはAdobe AnalyticsよりもGoogle Anayticsが向いていると言えます。
まとめ
今回は、Adobe Analyticsについて解説しました。
Google Analyticsに比べて、有料である点や、手軽には扱えない点でデメリットもありますが、多面的なデータ分析を行う点や、各企業に合ったカスタマイズが可能である点など多くのメリットも有しています。
世の中には様々なアクセス解析ツールが出回っていますが、自社のニーズに合ったアクセス解析ツールを導入することが重要です。
この記事を参考に、自社のニーズに合っていると感じた方はぜひAdobe Analyticsの導入を検討してみてください。