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GA4の検索クエリとは何か? データ分析の第一歩をやさしく解説

こんにちは、DX攻略部のkanoです。

GA4を導入すると、さまざまなデータを確認できるようになります。

しかし、GA4のデータを解析するうえで以下のような疑問を持ったことはありませんか?」

「GA4のデータにクエリってあるけど、どういう意味なのだろう?」

GA4に慣れている方にとっては当たり前の用語でも、GA4の導入を検討している方やGA4初心者にとっては見慣れない言葉かもしれません。

今回は、GA4を活用していくうえで重要な「クエリ」、「検索クエリ」という言葉について解説していきます。

GA4の検索クエリとは?

GA4の検索クエリとは、どういった意味の言葉なのでしょうか?

最初にその言葉の意味から確認していきましょう。

クエリとは?

クエリ(query)とは、一般的には「問い合わせ」「質問」「疑問」といった意味を持つ言葉です。

IT関係でいうと、「検索」や「更新」、「削除」、「抽出」などの処理を求める意味を持つことが多くなります。

Google Cloud Platformで提供されるクラウド型のデータウェアハウスサービスの「BigQuery」の「Query」も同様の意味から使われているのでしょう。

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GA4の検索クエリとは?

GA4におけるクエリは、2つの言葉で使われることが多いです。

それは「サイト内検索クエリ」「オーガニック検索クエリ」になります。

それぞれの意味について確認してみましょう。

サイト内検索クエリ

サイト内検索クエリの場合は、「あなたのウェブサイトを訪れたユーザーが、サイト内に設置された検索機能を使ってどのようなキーワードで情報を探したか」という情報をあらわしています。

オーガニック検索クエリ

これは、ユーザーが「Google、Bingなどの検索エンジンでどのようなキーワードを入力して、あなたのウェブサイトにたどり着いたか」という情報を意味します。

オーガニック検索クエリのデータを得るためには、Googleサーチコンソールと連携することが前提となっているので、そのことも覚えておきましょう。

検索クエリの役割

検索クエリを追うことで、ユーザーが求める情報や課題を明確に把握できます

たとえば、特定の商品名やサービス名で頻繁に検索が行われている場合、そのコンテンツを強化する必要性がわかります。

また、想定外のキーワードが多く検索されている場合には、新たなコンテンツ企画のヒントにもなります。

筆者
検索クエリをチェックすることで、ユーザーがどういったコンテンツやキーワードに興味を持っているか知ることにつながります!
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GA4エンゲージメントのアイキャッチ画像

GA4での検索クエリ計測の準備

GA4で検索クエリを計測するための準備について解説します。

GA4で検索クエリを計測するのは、非エンジニアの方や初心者の方でも難しくありませんので、ぜひチャレンジしてみてください。

サイト内検索イベントの有効化方法

まずGA4プロパティの管理画面を開いて、「データストリーム」から「対象のウェブストリーム」→「拡張測定」設定を確認します。

サイト内検索の確認

ここで「サイト内検索」がオンになっていれば、searchイベントが自動的に計測されます。

もしオフの場合には、Google タグマネージャーなどで手動設定が必要です。

クエリパラメータ名の設定

search イベントには、検索ワードを格納するパラメータが必要です。

デフォルトではURLの「q」「s」「search」「query」「keyword」のいずれかを検知します。

独自のパラメータ名(例:keywordではなくkwなど)を追加したい場合は、歯車アイコンからパラメータ名を設定画面に入力して保存してください。

デバッグビューでの動作確認

デバックビューの画面

変更後は、必ずデバッグビューで動作を確認して、正しく値が送信されているか検証しましょう。

「view_search_results」などが表示されていれば、正しく計測されています。

数秒以内にsearchイベントがレポートに表示され、パラメータとして正しい検索ワードが記録されていることを確認します。

ここで問題があれば、タグの設置場所やパラメータ名を再チェックしてください。

レポート画面で検索クエリを確認する方法

GA4のレポート画面で検索クエリを確認する方法を紹介します。

イベントレポートでの表示手順

計測した検索クエリに関する情報をレポートで確認してみましょう。

  1. GA4のプロパティを開く
  2. 左側のメニューから「レポート」を選択する
  3. 「エンゲージメント」セッションを展開し、「イベント」レポートをクリックする
  4. イベント名のリストの中から「「view_search_results」というイベント名を探してクリックする。
  5. 「view_search_results」のイベント詳細画面が開きます。ここで、通常「search_term」というパラメータが表示され、その値として検索されたキーワードのリストを確認する

 

検索クエリ2

検索クエリ1

これで、あなたのWebサイト内でどのようなキーワードで検索しているかを確認できます。

コレクションを使ったGoogle検索クエリの確認方法

ユーザーがGoogleなどの検索エンジンでどのようなキーワードを検索して、あなたのWebサイトにたどり着いたかを確認する場合は、コレクション機能を使用します。

GA4の「レポート」タブの下部にある「ライブラリ」を選択します。

ライブラリの「コレクション」にある「新しいコレクションを作成」で、「Search Console」をクリックして作成します。

新しいコレクションの作成

このとき、すでにSearch Consoleという名称の物がある場合は、作成不要です。

その後、作成したSearch Consoleの右上にある3つの点のボタンを押して、「公開」にしておきましょう。

クエリの画面

作成したコレクションは、左メニューに追加されているので、「Search Console」→「クエリ」の順にクリックすると、検索クエリに関するレポートが表示されます。

このレポートを使うと、クエリ、つまり「検索キーワード」をクリック数や表示回数、クリック率など、内容ごとに確認できます。

分析結果を活かす具体的な活用事例

GA4の検索クエリを確認できるようになったら、そのデータをもとに分析を進めてみましょう。

その分析結果を活かすための、具体的な活用事例をまとめてみました。

人気キーワードの発見とコンテンツ強化

上位に表示されたキーワードをリストアップします。

既存ページで取り扱っているか確認し、未対応のキーワードは新規コンテンツを作成します。

ユーザーの関心に合わせた詳細な情報提供で、直帰率の低下や滞在時間の延長を図ります。

検索離脱率からUX向上の糸口をつかむ

検索実行後にすぐに離脱するユーザーは、求める情報が見つからなかった可能性があります。

離脱が多い検索ワードを抽出し、検索結果ページの表示順序やフィルタ機能を改善します。

結果として、ユーザーが目的のページにたどり着きやすい導線を設計できます。

筆者
結果的にユーザーフレンドリーなサイト構築につながります。
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よくあるトラブルと対処法

GA4の検索クエリのデータを収集する際、初心者の場合はうまくいかないときがあります。

そういったGA4の検索クエリを扱う際のよくあるトラブルと対処法を解説します。

イベントが計測されないときの確認ポイント

タグが正しく出力されているかブラウザの開発者ツールでチェックします。

パラメータ名のスペルや大文字・小文字の違いも確認します。

キャッシュやプライベートブラウジングの影響で反映が遅れる場合もあるため、時間を置いて再度試します

筆者
設定直後は反映されないことがあります。データが多い場合、1~2日程度あけてから確認しましょう。

ノイズデータの除外テクニック

社内からのアクセスやテスト検索を除外するには、IPアドレスやユーザー属性でフィルタを作成しましょう。

これはページビューなどを計測する際も活用する方法です。

管理画面の「データフィルタ」機能を使って、特定のイベントを除外できるルールを設定します。

適用後は必ずサンプルデータで動作確認を行い、想定外のデータが除外されていないか確認することが重要です。

まとめ

GA4で検索クエリを計測する手順と活用ポイントを解説しました。

検索クエリは、ユーザーのニーズや課題をダイレクトに把握できる重要な指標です。

今回の記事を参考に、計測設定からレポート作成、基本指標の見方、実践的な分析事例までチャレンジしてみましょう。

まずは自社サイトでsearchイベントの設定と動作確認を行い、実データを収集してみてください。

集めたデータをもとにコンテンツ改善やUX向上の施策を試し、効果を測定しましょう。

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