こんにちは、DX攻略部です。
今回は、ビジネスチャットツールの1つである「LINE WORKS(ラインワークス)」について解説します。
「LINE WORKS」は、今や多くの方が利用している「LINE」のビジネス版となっており、個人用のLINEよりもビジネスシーンで使える機能が多く備わっています。
この記事では、そんなLINE WORKSの料金プランや評判について解説していますので、会社でビジネスチャットの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
LINE WORKSとは?
LINE WORKSは、ワークスモバイルジャパン株式会社が運営しているビジネスチャットツールです。
2017年に提供開始されたサービスですが、2020年の有料ビジネスチャットシェアNO.1に輝いています。
また、中小企業から大企業まで多くの企業で導入されており、2021年10月時点で導入企業が30万社を突破しました。
LINE WORKSの特徴
LINE WORKSの特徴は、以下の通りです。
- LINEと同じ使い勝手なので誰でもすぐ使える
- 既読確認ができる
- アンケートを簡単に作成できる
- LINEユーザーとも繋がれる
LINEと同じ使い勝手なので誰でもすぐ使える
メッセージのやり取りの方法は基本的にLINEと同じ操作方法ですので、IT関係にあまり詳しくない方でも簡単に使えます。
また、LINEでお馴染みのスタンプも使えるため、メールよりもカジュアルなやり取りが可能です。
既読確認ができる
他のビジネスチャットツールにはない機能として「既読確認機能」があります。
これは、LINEと同じく送信したメッセージが相手側で確認された場合にメッセージに「既読」という文字が付く機能です。
また、複数のメンバーがいる場合には、既読となったメンバーを確認できる機能もあるため、既読となっていないメンバーに対して個別に確認の連絡を行うことも可能となります。
アンケートを簡単に作成できる
イベントの出欠確認や意識調査など様々なアンケート調査を行うことができます。
また、多種多様なアンケートのテンプレートが用意されているため、アンケートの作成も簡単です。
更に、リアルタイムで回答状況の確認や、未回答者に対して回答を促す通知を行うこともできます。
LINEユーザーとも繋がれる
LINE WORKSユーザーだけでなく、LINEユーザーとも繋がることができます。
これにより、顧客にプライベート用のLINEアカウントを教える必要がありません。
LINE WORKSの料金
LINE WORKSには以下の4つの料金プランがあります。
料金プラン | フリー | ライト | ベーシック | プレミアム |
月額料金/ユーザー | 0円 | 300円(年額契約) | 500円(年額契約) | 1000円(年額契約) |
ユーザー数 | 100人まで | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ストレージ | 合計5GB | 基本100GB(1人当たり1GB追加) | 基本1TB(1人当たり1GB追加) | 基本10TB(1人当たり1GB追加) |
チャット | ○ | ○ | ○ | ○ |
LINEユーザーとチャット | ○ | ○ | ○ | ○ |
音声/ビデオ通話
画面共有 |
4人まで
最大60分 |
200人まで | 200人まで | 200人まで |
グループ機能(ノート/カレンダー/フォルダ) | ○ | ○ | ○ | ○ |
掲示板 | ○ | ○ | ○ | ○ |
カレンダー | ○ | ○ | ○ | ○ |
タスク | ○ | ○ | ○ | ○ |
アドレス帳 | ○ | ○ | ○ | ○ |
アンケート | ○ | ○ | ○ | ○ |
メール | × | × | 30GB/ユーザー | 無制限 |
Drive | × | × | 30GB/ユーザー | 1TB/ユーザー |
管理とセキュリティ | 制限あり | 制限なし | 制限なし | 制限なし |
監査ログ | 2週間
DL不可 |
6ヶ月間
DL可 |
6ヶ月間
DL可 |
6ヶ月間
DL可 |
アーカイブ | × | × | × | ○ |
SLA保証 | × | ○ | ○ | ○ |
カスタマーサポート | × | ○ | ○ | ○ |
広告の表示 | ○ | × | × | × |
フリープランは0円ですので、お試しで使用してみてから有料プランにアップグレードするのがオススメです。
なお、一度導入すると上位プランから下位プランへのダウングレードはできませんので、プランはよく検討しましょう。
LINE WORKSの評判・口コミ
LINE WORKSの評判・口コミについて調査してみました。
『良い評判・口コミ』
- 馴染みやすさ・操作性の習得度の速さが短縮されるというのは圧倒的な強み
- VPN等に接続しなくても、いつでもどこでも確認できるところがよい
- 無償プランも内容はかなり充実しており、導入も非常に簡便だったので、まずは導入してみたらよいと思う
LINEと同じ操作性で使えるため、導入してすぐに使えるという意見が多かったです。
また、スマホ環境でも使えるため、出先でチャット内容やタスク管理を行うこともできます。
『悪い評判・口コミ』
- ビデオ通話・ビデオ会議機能は他社同等製品に比べると、画質・通信速度面から劣ると感じている
- トークで画像や動画をあげてしまうと、3年間消去できず、ストレージがすぐにいっぱいになる
- セキュリティが不安
フリープランは機能が充実しているという意見もある一方で、ストレージの容量には不満を持っているユーザーもいるようです。
特に、トークルームで画像や動画をアップすると3年間消去できないという仕様のため、すぐにストレージがいっぱいになってしまいます。なお、ノートにアップすれば削除できるため、使用時に注意することで容量の圧迫を抑えることができます。
また、LINE WORKSのセキュリティが不安といった意見もありました。これは、過去にLINEのデータが国外で保管されていたという報道を受けての印象が大きいです。
ただ、LINE WORKSでは、他のビジネスチャットツール同様に、通信内容はすべて暗号化されています。
また、データはバックアップを含めて日本国内で保管されているので、作業を通じて韓国をはじめ国外にデータを送信することは無いようです。
LINE WORKSを導入するメリット・デメリット
LINE WORKSを導入するメリット・デメリットは以下の通りです。
LINE WORKSを導入するメリット
『メリット』
- 在宅勤務環境をスピーディーに整備できる
- 公私を分けることができる
- 会議の出欠や安否確認が容易に
在宅勤務環境をスピーディーに整備できる
プライベートのLINEと操作性に相違がないことから、導入から習熟するまでに時間がかからず、在宅勤務環境を迅速に整備することができます。
公私を分けることができる
私用のLINEを仕事で使いたくない社員も多いので、仕事とプライベートでLINEを分けて使うことができる点は大きなメリットと言えます。
会議の出欠や安否確認が容易に
アンケート機能を使うことで、会議の出欠確認や、災害時の安否確認が容易に行えます。
また、タスク管理機能を使って、備品や会議室の予約状況などを共有できるので、ブッキングすることがなくなります。
LINE WORKSを導入した際のデメリット
『デメリット』
- 既読機能でのトラブルが起こることも
- 新たにグループに参加した人はトーク履歴を見れない
既読機能でのトラブルが起こることも
他のビジネスチャットツールにはない便利な機能である「既読機能」ですが、一方で、トラブルの原因となり得ます。
例えば、トークルームを開いている状態で新たな投稿があると、実際には見ていなくても既読がついてしまいます。また、通知がきてとりあえずクリックし、トークルームを開いてしまうと既読がつくので、後で確認しようと思っていても、相手には内容を確認したように受け取られかねず、トラブルの原因となってしまうおそれがあります。
更に、既読を付けることで何か返事をしないといけないのではという圧力により業務効率が落ちると感じる方もいるようです。
こういったトラブルを防ぐために、事前に社内でルールを決めておくと良いですね。
新たにグループに参加した人はトーク履歴を確認できない
LINEと同じく、グループに後から参加した人は、それまでのグループ内でのトーク履歴を見れません。
ただ、ノートや掲示板などにアップされた情報は確認できるので、重要な情報はまとめてノートや掲示板にアップするようにすれば解決できます。
LINE WORKSが向いている会社と向いていない会社は?
では、LINE WORKSはどのような会社に向いているのでしょうか?
LINE WORKSが向いている会社
『向いている会社』
- IT関係にあまり詳しくないけれど、ビジネスチャットを導入したい会社
- パソコンの利用環境が限られており、スマホがメインの職場環境の会社
- 顧客とのコンタクトが多い会社
LINEのように簡単に使えるので、ビジネスチャットを導入したいけれどIT関係に詳しい従業員が少ない会社には、LINE WORKSがオススメです。
企業間でのやり取りよりも、消費者とのやり取りが多く、従業員が私用のLINEを使って顧客とやり取りをしている会社にもLINE WORKSが向いていると言えます。
LINE WORKSが不向きな会社
『不向きな会社』
- ITリテラシーが高く、ビジネスにクラウドツール(Googleカレンダーなど)を積極的に活用している企業
- 海外企業とのやり取りが多い企業
IT関係の知識が豊富で特にエンジニアが多いような会社にとっては、LINE WORKSはカスタマイズ性が乏しく、物足りなさを感じてしまうかもしれません。
また、LINE WORKSは現在のところ日本市場でしか提供されていないため、海外企業とのやり取りが多い会社には向いていません。
まとめ
今回は、LINE WORKSの料金や評判について解説しました。
LINE WORKSは無料で利用できるフリープランでもそれなりに機能が充実していますので、これからビジネスチャットの導入を考えている方は、ぜひフリープランで試して、本格的な導入を検討してみてください。