こんにちは、DX攻略部のトーヤです。
今回は、Salesforce Marketing Cloud上で提供されるビジネスアプリである、DNPパーソナライズド・オファー(DPO)について解説していきます。
DNPパーソナライズド・オファーはSalesforce Marketing Cloudと連携することにより、顧客データを活用したDMの印刷用PDFを自動で生成することができます。
デジタルツールにパーソナライズされたDMというアナログツールを組み合わせることで、顧客ごとに施策を変えることができ、顧客ロイヤルティを高めることにもつながります。
この記事では、DNPパーソナライズド・オファーの特徴と、Salesforceとの連携についてご紹介します。
SalesforceとDNPパーソナライズド・オファーを連携させたいと考えている方は、ぜひご覧ください。
なお、この記事では基本的にDNPパーソナライズド・オファーをDPOと表記します。
DPOとは?
DPOとは、DNPパーソナライズド・オファーの略で、大日本印刷株式会社が提供するビジネスアプリのことです。Salesforceと連携させて利用することができます。
Salesforceと連携させることで、電子メールやアプリといったデジタルツールだけではなく、DMなどのアナログツールでもパーソナルなコミュニケーション施策を一元で行うことができるようになります。
人々のニーズやライフスタイルが多様化する現代では、それぞれの人に対して最適にパーソナライズ化された情報を届けることが事業拡大につながります。
DNPパーソナライズド・オファーは、それぞれの人にとって最適なタイミングや嗜好を判断して自動的にDMを送付することで、パーソナライズドコミュニケーションを実現します。
DPOの特徴
まずはDNPパーソナライズド・オファー(DPO)の特徴について見ていきたいと思います。DPOには、以下のような特徴があります。
- アナログとデジタルを組み合わせた施策の実現
- DMのパーソナライズ化
- Salesforceとの連携
アナログとデジタルを組み合わせた施策の実現
DPOを使うと、これまでデジタルだけではリーチできなかった顧客に対し、DMを用いてアプローチをかけることができるようになります。
デジタルとアナログを組み合わせた施策が実現可能となり、顧客ごとに最適なチャネルを選ぶことができます。
DMのパーソナライズ
DPOでは、顧客情報を基にしてDMを発送するタイミングや内容をパーソナライズすることができます。パーソナライズされたDMの印刷用PDFが生成可能です。
メールを送っても開封しない顧客に対してはDMを送るようにするなど、顧客のリアクションに合わせた施策を行うことができます。
顧客情報を活用してパーソナライズされたDMを送ることにより、顧客ロイヤルティを高めることが可能です。
Salesforceとの連携
DPOは、Salesforce Marketing Cloud上でジャーニービルダーとデータを連携させることができます。
ジャーニービルダーと連携することで、ジャーニービルダー上に「DNPパーソナライズド・オファー」のDMアイコンを表示させることが可能です。
アイコンをクリックするとDMを選ぶ画面が表示され、シナリオごとに送りたいDMを選択し保存することで設定が完了します。
個人の嗜好に合わせたDMの印刷用PDFを自動で行うことができます。
SalesforceとDPOの連携でできること
SalesforceとDPOをデータ連携させることで、企業と生活者のパーソナライズドコミュニケーションを実現できます。具体的に以下のような施策ができるようになります。
- 興味喚起施策
- 購買訴求施策
- パーソナライズされた商品訴求施策
- コト売り訴求施策
アプリ連携メッセージやSNS、チャットボットを使って興味喚起施策を行ったり、クーポン付きメールや価格訴求メールを送って購買訴求施策を行ったりすることができます。
また、パーソナライズド動画を使った商品訴求施策やWebアクセス二次元コード付きDMによるコト売り訴求施策も可能です。
いずれの施策も、生活者一人ひとりに対して最適な方法で最適なタイミングに最適な情報を提供することができます。
SalesforceとDPOの連携方法
最後に、DPOをSalesforceと連携させる方法をご説明します。DPOをSalesforceと連携させるには、まず「DNPパーソナライズド・オファー」の問合せ窓口に連絡し、ユーザ登録をします。
次に、以下のサイトから「DNPパーソナライズド・オファー」のAppExchangeを利用中のSalesforce組織にインストールします。
「今すぐ入手」をクリックするとインストールすることができます。
なお、月額利用料金は50万円からとなっています。
まとめ
今回は、DNPパーソナライズド・オファー(DPO)について解説してきました。
SalesforceとDNPパーソナライズド・オファーを連携させることで、デジタルとアナログの双方を組み合わせた施策を行うことができるようになります。
電子メールではリーチしづらかった顧客に対しても、パーソナライズされたDMを送ることで情報を伝え、顧客ロイヤルティを高めることが可能です。
DMを活用した顧客に対するアプローチを考えている方は、ぜひSalesforceとDNPパーソナライズド・オファーを連携して利用してみてください。
また、現在DX攻略部ではSalesforceの導入支援を行っております。こちらもあわせてご活用ください。