こんにちは、DX攻略部のkanoです。
「TROCCOはさまざまなコネクタ機能が搭載されているようだけど、どんなものがあるのだろう?」と感じている方はいませんか?
TROCCOは各種サービスとデータを連携するためのコネクタを提供していますが、その種類は約100種類となっています。
「100種類すべてを把握するのはちょっと・・・」という方のために、TROCCOのコネクタをわかりやすく一覧にしてまとめてみました。
また、TROCCOはアップデートで新しいコネクタも追加されているので、そういった最新のコネクタについても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
TROCCOコネクタの3つの選び方ポイント
TROCCOは、広告やアプリ、データベース、ファイル・ストレージ、ログなど、約100種類以上のデータソースに対応するデータ基盤の総合支援ツールです。
TROCCOを使えば、各サービスのAPIやファイル形式からデータを自動取得し、指定した転送先やDWHに連携できます。
そんなTROCCOのコネクタの3つの選び方のポイントについて解説します。
転送元/転送先対応
コネクタの選び方として、まずはそのコネクタが「転送元」なのか「転送先」なのか確認しましょう。
- 転送元:データを取得できるサービス
- 転送先:データを書き込めるAPIやストレージ
コネクタの中には、Google Adsコネクタのように転送元と転送先の両方に対応しているものもあります。
Google Adsはレポートを取得するという転送元の役割と、コンバージョンデータの送信という転送先に対応しており、一貫した広告運用データ基盤を構築できるコネクタです。
CDC対応有無
Change Data Capture(CDC)方式に対応しているコネクタは、初回ロード後の増分データのみを継続的に転送できるため、効率的かつリアルタイム性の高い連携が可能です。
たとえば、「MySQL」や「PostgreSQL」が上記のCDCに対応したコネクタになります。
TROCCOでは、主要なリレーショナルDB(MySQL、PostgreSQL、Oracleなど)のCDCにログベース方式で対応しており、初回フルロード実行後はbinlog/WALから増分のみを自動取得して転送します。
そのことで、大規模データも効率よく継続同期できるのはメリットといえるでしょう。
さらに、CDC対象外のシステムでもタイムスタンプ方式で増分抽出を実現できるコネクタがあるので、用途や性能要件に合わせて使い分けられます。
データマート連携状況
DWHやBIツール向けの「データマート」連携機能があるか確認しましょう。
TROCCOでは、SnowflakeやBigQuery、Redshiftなどへの自動同期機能を持つコネクタがラインナップされています。
将来的に分析基盤を拡張する場合、データマートの連携の有無は重要な検討要素といえるでしょう。
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広告系コネクタ比較
では、TROCCOの広告系コネクタから比較していきましょう。
転送元 | 転送先 | |
Google Ads | ◯ | ◯ |
Facebook広告 | ◯ | ◯ |
X Ads(旧Twitter Ads) | ◯ | ◯ |
LINE広告 | ◯ | ◯ |
Yahoo!広告 | ◯ | ◯(検索広告は非対応) |
Microsoft Advertising(Microsoft広告) | ◯ | 非対応 |
TROCCOの広告系コネクタは転送元と転送先の両方に対応しているものが多いです。
たとえば、Google Adsコネクタの場合、キャンペーン・広告グループ・キーワード別のレポート指標をAPI経由で取得できるだけでなく、獲得コンバージョンをGoogle Ads側へ逆送信する機能も備えています。
この双方向連携により、広告効果の可視化からコンバージョン反映までを自動化して、PDCAサイクルを高速化できるのです。
Facebook広告であれば、取得したデータをそのままリマーケティングリストに書き出せるので、高度なターゲティング運用が可能になります。
Microsoft Advertising(Microsoft広告)の場合、転送元はOKですが、転送先機能は未対応となっています。
ただし、Power BIやTableauなど外部Biツールへのデータ連携基盤として活用できるので、いろいろと試してみましょう。
アプリ系コネクタ比較
アプリ系のコネクタについて確認していきましょう。
転送元 | 転送先 | |
App Store Connect API | ◯ | 非対応 |
Google Play | ◯ | 非対応 |
アプリ系コネクタでは、Apple公式のApp Store Connect APIから、アプリのダウンロード数や売上、レビューなどを定期的に取得可能です。
また、Google Play Developer APIを利用し、Androidアプリのインストール数、収益、評価情報を自動で収集できます。
iOS系、Android系の両方のOSのデータを揃えて、ダッシュボード化して、クロスプラットフォーム分析に活用してみてください。
クラウドアプリケーション系コネクタ比較
TROCCOでは、クラウドアプリケーション系コネクタが豊富に用意されています。
転送元 | 転送先 | |
Notion | ◯ | 非対応 |
Chatwork | ◯ | 非対応 |
Zoho Inventory / Desk / Books | ◯ | 非対応 |
マネーフォワード クラウド会計 / Plus | ◯ | 非対応 |
Stripe / Square | ◯ | 非対応 |
クラウドアプリケーション系では、Notionのドキュメントやデータベースの内容をAPI経由で定期取得可能です。
会計ツールとしてよく使われるマネーフォワードでは、仕訳データや支払・請求情報を自動取得できます。
会計業務の自動化とリアルタイム財務分析を実現したい方におすすめのTROCCOの活用方法です。
データベース系コネクタ比較
MySQLなどのデータベース系のコネクタを比較してみましょう。
転送元 | 転送先 | |
MySQL(通常/binlog CDC) | ◯ | ◯ |
PostgreSQL(通常/WAL CDC) | ◯ | ◯ |
Microsoft SQL Server、Oracle Database | ◯ | ◯ |
MongoDB、Elasticsearch、DynamoDB、Cloud Spannerなど | ◯ | 非対応 |
MySQLであれば、通常モード(全件取得)およびbinlogを使ったCDCモード(増分取得)に対応しています。
そのことで、大規模データでも効率的に同期可能です。
PostgreSQLであれば、通常クエリ取得に加え、WALログを利用したCDCモードで増分同期を実現でき、リアルタイム分析に最適といえるでしょう。
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ファイル・ストレージ系コネクタ比較
ファイル・ストレージ系コネクタは活用する場面の多いコネクタといえます。
どのようなコネクタがあるか確認してみましょう。
転送元 | 転送先 | |
Google Drive/Google Spreadsheets | ◯ | 非対応 |
Amazon S3/S3 Parquet/Google Cloud Storage | ◯ | 非対応 |
Azure Blob Storage/Box | ◯ | 非対応 |
SFTP/FTP・FTPS | ◯ | 非対応 |
Google Driveであれば、ドライブ内のファイル一覧やシートデータを定期取得させてみましょう。
Amazon S3であれば、オブジェクトストレージ上のCSV/JSON/Parquetファイルを一括または増分で取得できます。
このコネクタを使えば、データレイク連携に便利といえそうです。
その他系コネクタ比較
その他にもいくつか分類できなかったもののコネクタをまとめてみました。
転送元 | 転送先 | |
HTTP/HTTPS API取得 | ◯ | 非対応 |
TROCCO Web行動ログ | ◯ | 非対応 |
Amazon CloudWatch Logs/ローカルファイル | ◯ | 非対応 |
TROCCO Web行動ログでは、自社サイトのユーザー行動をトラッキングし、ログデータをDWHに自動投入させられます。
このことでサイト内分析基盤を手軽に構築できるので活用してみてください。
TROCCO Web行動ログを利用する場合、事前にTROCCO Web行動ログ収集SDKを設定する必要があるので注意しましょう。
また、利用する場合はEssentialプラン以上のご契約アカウントである必要があります。
アップデートで追加されたコネクタ
TROCCOは2025年3月にアップデートで新たに対応コネクタを追加しました。
どのようなコネクタが追加されたか確認しましょう。
※上記の一覧で紹介したものを省く。
転送元 | 転送先 | |
ジョウブカン | ◯ | 非対応 |
バクラク | ◯ | 非対応 |
ジョブカンは、バックオフィス業務を効率化するクラウド型の業務支援システムで、勤怠管理や給与計算に使われるツールです。
ジョブカンを転送元コネクタに設定すれば、経費の予算状況や消化状況の把握、社員の経費承認フローなど、組織全体の経費申請状況をTROCCOに取り込めるようになります。
バクラクは経理業務を効率化するツールで、AIを活用して請求書の内容を自動で読み取り、仕訳や入力作業を大幅に削減できるのが特徴のバックオフィス支援ツールです。
コネクタを使うと、ワークフロー申請の一覧や詳細といった申請状態を確認できるようになります。
社員の所属や役職などのデータをTROCCOに取り込めるので、こちらも活用の幅が広がるコネクタといえるでしょう。
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まとめ
TROCCOの対応コネクタをジャンルごとに一覧にして紹介しました。
TROCCOは100種類を超えるコネクタがあり、多くのデータ連携を実現可能にしています。
2025年もさらに対応コネクタを増やしていく予定のようなので、定期的に公式サイトや公式X(旧:Twitter)などの情報も適宜チェックしておきましょう。
DX攻略部においても、TROCCOのアップデート情報は定期的にお届けしていければと考えています。
DX攻略部では、TROCCOの構築支援に関するご相談を受け付けておりますので、ぜひご相談ください!