こんにちは、DX攻略部のトーヤです。
今回は、KARTEとSalesforceの連携について解説していきます。
顧客理解を促進するKARTEは、Salesforce Marketing Cloudと連携させることで、それぞれのツールで蓄積したデータを両サービスで活用することが可能です。
なお、この記事ではKARTEとSalesforce Marketing Cloudのそれぞれの特徴と、連携方法をメインで解説するため、「Karteってそもそも何?」という方は下記記事と合わせてご一読ください。
こんにちは、DX攻略部です。 今回はWeb接客ツールのKARTEの料金や評判についてお伝えします。 導入時のメリット・デメリットなども徹底解説していますので、ぜひご覧ください。 KARTE(カルテ)とは? KARTEは、株式[…]
KARTEとは?
KARTEは、株式会社プレイドが提供するカスタマーエクスペリエンス・プラットフォームです。ユーザーがサイトに訪問中の「今この瞬間」の状況をリアルタイムで可視化し、分析することができます。
訪問者の行動や感情をリアルタイムに解析することで、1人ひとりに合わせた顧客体験を提供することができます。
また、状況の可視化によって会話のような直感的なコミュニケーションが可能となり、顧客体験の向上にもつながります。
KARTEについては以下の記事でも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
こんにちは、DX攻略部です。 今回はWeb接客ツールのKARTEの料金や評判についてお伝えします。 導入時のメリット・デメリットなども徹底解説していますので、ぜひご覧ください。 KARTE(カルテ)とは? KARTEは、株式[…]
KARTEの特徴
KARTEでは顧客の1人ひとりと向き合い、体験の価値の向上を目指し、長期的な関係を築くことを可能とします。詳しい特徴は以下の通りです。
- 顧客に対する深い理解
- 1人ひとりに合わせた顧客中心の体験を創造
- シンプルなサイト運営の実現
顧客に対する深い理解
KARTEでは、顧客の過去から現在までの膨大な行動ログから、1人ひとりの体験をリアルタイムで鮮明に可視化することができます。
分断しているデータをつなぎ、顧客を深く理解することであらゆる顧客接点での活用が可能です。
1人ひとりに合わせた顧客中心の体験を創造
KARTEでは、顧客1人ひとりの状況に合ったコミュニケーションを即時実行し、サービスの体験価値を高めることができます。
アクションの設定は多様なテンプレートから選択可能で、専門知識が無くても作成することができます。テンプレートをカスタマイズすることで、1人ひとりに合ったものにすることも可能です。
ユーザーのリアクションやフィードバックも即座に確認できるので、思いついたことをすぐに試すことができます。
シンプルなサイト運営の実現
KARTEは、サイトの構成要素をノーコードで直感的に管理、更新、評価ができるサイト管理システムを提供しています。シンプルで直感的なサイト運営が可能となっています。
専門知識が不要で、簡単にサイト運営を行うことができます。
Salesforce Marketing Cloudとは?
Salesforce Marketing Cloud公式サイト
Salesforce Marketing Cloudとは、Salesforceで提供されている顧客管理システムや、通信ネットワークを利用したマーケティングクラウドシステムです。
マーケティングを自動化することで、迅速で柔軟な営業ができるようになり、クラウドを利用した効率的な顧客管理が実現できます。
また、クラウドシステムによって顧客データなどを一元管理することが可能となり、データを可視化し、営業成績やサービス、マーケティングの向上に効果を発揮します。
Salesforce Marketing Cloudの特徴
Salesforce Marketing Cloudには顧客との取引を長く続けるためのマーケティングとして、以下のような特徴があります。
- 顧客エンゲージメントを自動化
- AIを活用したマーケティング施策の調整
- 顧客と接する瞬間をパーソナライズ
顧客エンゲージメントを自動化
Salesforce Marketing Cloudでは、各種チャンネルにおける顧客エンゲージメントを自動化することができます。
自動化によって手間を減らし、メールやWebサイト、モバイル端末向けのコンテンツ提供に時間を割けるようになります。
AIを活用したマーケティング施策の調整
Salesforce Marketing Cloudでは、AIが導き出したインサイトでマーケティング施策の調整を行うことができます。
顧客と接する瞬間をパーソナライズ
製品の1つであるSalesforce Data Cloudのリアルタイムデータを活用することで、顧客と接するあらゆる瞬間をパーソナライズすることが可能です。
各種チャンネルやチームでの顧客のデータを活用し、相手のタイミングに合わせてアプローチすることができます。
KARTEとSalesforceを連携させてできること
KARTEはSalesforce Marketing Cloudと連携させて利用することができます。連携させると、それぞれのツールで蓄積した顧客データを両サービスで利用することができるようになります。
連携には、データ連携とジャーニービルダー連携があります。
データ連携はKARTEとSalesforce Marketing Cloud双方向で連携されます。
一方、ジャーニービルダー連携はKARTEからSalesforce Marketing Cloudへの一方向の連携となっています。
KARTEとSalesforceの連携方法
KARTEとSalesforceの連携方法には、Datahubを使ったsFTP連携と、API連携の2種類あります。データ連携はsFTP連携、ジャーニービルダー連携はAPI連携で行います。
KARTEのSalesforce Marketing Cloud連携は有償のオプション機能となっています。そのため、利用を希望する場合はKARTEの営業担当に連絡する必要があります。
見積もり後、利用開始の申し込みを行い、プラグインが開放されたら初期設定を行いましょう。
初期設定の手順をsFTP連携の場合とAPI連携の場合でそれぞれ解説します。
sFTP連携
sFTP連携では、Datahubから直接インポートする連携と、Datahubから直接エクスポートする連携の2種類の連携が可能です。
Salesforce Marketing Cloud → KARTE
Salesforce Marketing Cloud上でオートメーションの設定を用い、「データ抽出」「データ抽出(ファイルエンコード変換)」「データ転送」の順でKARTEにデータ転送ができます。
「データ抽出」では、Has Column HeadersとUses line feedにチェックを入れてください。
また、DataHubではインポートするファイルはUTF-8のエンコードのみ対応しているため、「データ抽出(ファイルエンコード変換)」UTF-8置換を選択する必要があります。
「データ転送」では以下の点に注意してください。
- ファイル アクション:「Safehouse」からファイルを移動
- デスティネーション:ExactTarget Enhanced FTP
- 転送の設定:ファイルの暗号化のチェックを外す
KARTE → Salesforce Marketing Cloud
KARTEからSalesforce Marketing Cloudにデータ連携を行う場合、Salesforce Marketing Cloud上で設定します。
Salesforce Marketing CloudではFTPサーバー上のCSVファイルを利用してデータを取り込むことが可能です。
そのため、オートメーション設定から「ファイルのインポート」を利用し、データエクステンションや連絡先の更新を行うことができます。
API連携
KARTE上で計測したイベントをトリガーとして、Salesforce Marketing CloudのJourney Builderで、エントリーソースのAPIイベントとして連携させることができます。
API連携の手順は以下の通りです。
- Salesforce Marketing CloudでKARTE連携用パッケージ作成
- KARTEプラグイン設定
- Salesforce Marketing CloudのJourney Builderでジャーニー作成
- KARTE接客サービス作成
① Salesforce Marketing CloudでKARTE連携用パッケージ作成
Salesforce Marketing Cloudへログインして、「管理」ページから「アカウント」内の「インストール済みパッケージ」より新規にパッケージを作成してください。
コンポーネント作成時のクライアントID、クライアントシークレット、REST ベースURI、認証 ベースURIは控えておきます。
② KARTEプラグイン設定
Salesforce Marketing Cloud APIプラグインがインストールされている状態で、プラグイン設定画面で設定を行います。
クライアントID、クライアントシークレット、REST ベースURI、認証 ベースURIを入力し、「Enhanced Packageを利用する」にチェックを入れてください。
③ Salesforce Marketing CloudのJourney Builderでジャーニー作成
Salesforce Marketing Cloud上で任意のジャーニーを作成し、エントリーソースには「APIイベント」を選びます。
エントリーソースの定義で指定するデータエクステンションは、KARTEから連携するイベントの保存先となるため、プロパティ名を一致させるようにしましょう。
また、エントリーソースの定義時に発行される「イベント定義キー」は控えておく必要があります。
④ KARTE接客サービス作成
KARTEの接客サービスの新規作成を行います。接客サービスのタイプは、「データ連携」から、利用したい機能に応じてテンプレートを選択します。
アクション編集画面で変数の設定を行いましょう。
まとめ
今回は、KARTEとSalesforceの連携について解説してきました。
KARTEとSalesforce Marketing Cloudを連携させることで、両サービスの顧客データを共有し、より良いマーケティングを行えるようになります。
顧客体験の向上を目指している方は、ぜひKARTEとSalesforceを連携させて利用してみてください。
また、現在DX攻略部ではSalesforceの導入支援を行っております。こちらもあわせてご活用ください。