こんにちは、DX攻略部のkanoです。
GA4(Google Analytics 4)は、Webサイトやアプリのユーザー行動を総合的に計測・分析してくれるツールです。
GA4は使い込めば使い込むほど、さまざまな機能を発見できる面白さがあるのですが、ある機能が復活したが確認できました。
その機能というのが、「GA4のメモ機能」です。
この名称だけ聞くと便利さが伝わりにくいかもしれませんが、長い目で見るとGA4にとって欠かせない機能なのです。
そんなGA4のメモ機能について紹介するとともに、どういった場面で有効活用できるのかについて紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
GA4メモ機能復活の背景と注目ポイント
ツールというのは、定期的なアップデートを重ねて、バグ取りや新機能が搭載されます。
アップデートはユーザーにとって有益なものが多いのですが、時には利用していたツールが改悪されてしまうこともあるのです。
GA4は以前まで、UA(Universal Analytics)というツール名でした。
そのUAは2024年7月1日をもって、完全にGA4に変更となり、大幅なアップデートが加えられたのです。
そのあたりを踏まえながら、UAおよびGA4のメモ機能について確認していきましょう。
メモ機能はもともとはUA時代にあった機能
今回GA4で復活したメモ機能は、もともとUA時代からあった機能です。
UA時代のメモ機能は、レポートに表示されるグラフにメモをつけられる、というものでした。
サイトに対して施策を開始した地点を記録するなど、さまざまな場面で有効活用できる機能だったのです。
効果測定したデータを紙に印刷し、そこにメモ書きするような間隔で、直接UA上にメモを添付できるのがUAのメモ機能になります。
GA4にUAで使えたメモ機能が復活!
UA時代にあったメモ機能は、GA4になった当初は搭載されておらず、不便に感じた方も多かったのではないでしょうか?
必須機能ではないものの、「何気なく使っていた機能なのに」と感じた方も多いようです。
メモ機能の代わりに、Looker StudioとGoogleスプレッドシートを使って代用することも不可能ではありませんが、かなりの手間になります。
マーケティングをおこなう上では、定期的な施策や新施策を導入することが多く、そのタイミングをグラフに記入できるのは便利でした。
そんなメモ機能は、GA4になった当初はメモ機能がなく、2025年3月になってメモ機能が復活することになりました。
基本的な機能はUA時代と変更がなく、現行のGA4のバージョンが落ち着いたのに合わせて復活した、という印象です。
表示されるUIが少し変わったので違和感を感じるかもしれませんが、より初心者でも使いやすい記入画面になってると感じました。
UA時代にメモ機能を使っていた方も、メモ機能を知らなかったという方も、GA4で復活したメモ機能を活用してみてください。
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そもそもGA4のメモ機能とは? 基本機能と活用シーン
UA時代にあったメモ機能がGA4で復活したことをお知らせしましたが、具体的にはどういった機能なのでしょうか?
GA4のメモ機能の基本機能や活用シーンについて解説していきます。
GA4のメモ機能の基本機能
GA4で利用再開となったメモ機能の基本機能について紹介します。
シンプルな機能ながら、実際に使ってみると、「あると便利!」となるのがGA4のメモ機能です。
- GA4のレポートの折れ線グラフにメモを追加できる
- 追加するメモには、「タイトル」、「詳細」、「日付/期間」を記入できる
- 各メモは色を設定できる
- 「管理画面」から、この先の表示されていない期間に対してメモを設定できる
上記のようにメモ機能は、GA4のレポートの折れ線グラフに追加する形で使用します。
追加するメモには「タイトル」、「詳細」、「日付/期間」が記入できる、メモは色の設定が可能です。
メモにマウスを近づけると、画像のようにメモの内容が表示されます。
複数設置できるため、毎月の頭に実施した施策の箇所にメモを設置する、といった形も可能です。
もちろん、この機能は無料で使える機能です。
GA4のメモ機能の活用シーン
GA4のメモ機能の活用シーンについて紹介します。
シンプルな機能ですが、マーケティング施策などを実施するうえでは使う場面が多い機能となるでしょう。
- 施策を実施したタイミングでメモを追加する
- 施策内容ごとにメモの色を使い分けて、各施策をどのタイミングで実施したか確認できるようにする
- メルマガなどを送信したPUSH施策のタイミングを記録する
- 将来的な施策のタイミングをメモしておく
GA4のメモ機能は、さまざまな施策を記録するために役立ちます。
特に施策を実施したタイミングをメモする、という使い方がおすすめです。
施策を実施した人はもちろん、社内の他のメンバーがチェックするときにもわかりやすいでしょう。
また、効果測定などを報告する際に施策を実施したタイミングをメモの位置を参考に振り返ることもできます。
メルマガなどのPUSH施策をおこなったタイミングでも、GA4のメモ機能は活躍します。
PUSH施策はPV数など一気に変化するきっかけとなるため、データに変化が起きたときに理由を確認しやすいです。
GA4のメモ機能は現在だけでなく、これから先の日にちにも設定できます。
そのため、将来的な施策のタイミングをメモしておくという使い方もおすすめです。
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GA4メモ機能の具体的な使い方
では、より具体的なGA4のメモ機能の使い方を確認していきましょう。
デモサイトを使って、実際にメモを設定する場面の画像を載せていますので、参考にしてみてください。
GA4のメモ機能の設定方法
GA4のメモ機能の設定方法はシンプルで簡単です。
GA4のレポート画面に表示されているグラフのところで、右クリックすると「メモを追加」と表示されるので、それを選択すれOKです。
メモを追加を選択すると、メモのタイトルや内容を記入する画面になります。
メモには例として、タイトルを「4月施策スタート」、説明を「4月の施策をスタートしたタイミングです」として、メモの色を紫に設定しました。
日付で登録できるだけでなく、期間で入力することも可能です。
現在だけでなく、将来的な施策のメモも記録してみましょう。
メモを登録すると上記のように各メモがレポートに表示されます。
メモを入れていなかったときと比較すると、施策を実施したことがわかりやすくなるので便利です。
GA4のメモは「管理」からおこなう
ポップアップで表示されているように、保存したメモを修正・削除する場合は、GA4の「管理」からおこないます。
管理機能から「データの表示」を選び、次に表示される画面で「メモ」を選択しましょう。
この画面でメモを追加したり修正して、下記のように変更してみました。
メモの色が被っていたのを変更し、メモを日付だけでなく、機関で設定したもの(緑のボタン)を追加してみました。
これで施策の見分けがつきやすくなり、期間で実施している施策がどの程度の期間実施したかがわかるようになります。
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GA4のメモ機能を使う上での注意点
GA4のメモ機能は手軽に使える機能です。
そんなメモ機能ですが、社内で使う上ではいくつかの注意点があるので確認していきましょう。
メモの入力ルールを設定しておく
今回、私は自分のデモサイトでメモを登録したため、施策名や色分けなどはその時の気分で設定しました。
しかし、社内で実際に使う上では施策名の付け方や色分けなどは、事前にルール設定しておくとよいでしょう。
例えば、定期施策は「緑色」、臨時施策は「赤色」にする、といったルール設定です。
このルール設定をしっかりとおこなって周知すれば、レポート画面を見たときにメモの色で基本的な情報がすぐに把握できるようになります。
メモを作りすぎないようにする
簡単に使えるGA4のメモ機能ですが、メモを作りすぎないようにしましょう。
特に同じ期間内に何個もメモを設定すると、メモの内容を確認しにくくなります。
メモを付ける内容を精査し、場合によっては1つのメモにまとめて施策内容を記入するなどして、メモが増えすぎないようにしましょう。
メモの削除は、管理機能から「データの表示」を選び、次に表示される画面で「メモ」を選択して削除可能です。
必要に応じてメモは非表示にする
GA4のメモ機能は社内で扱う場合は問題ありませんが、客先と画面共有しながら閲覧する場合など、メモを見られたくないことがあると思います。
そういった場合は、「メモを追加」のボタンを押して、何も記入せずに戻るの矢印を押すと表示される「メモビューア」を使ってください。
このメモビューアでは、「メモの設定」として、「期間バーを非表示」、「メモを非表示」にできます。
状況に応じて期間バーやメモを表示にして使えば、社外の人にレポート画面を見せる際も安全です。
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現場で役立つ!メモ活用術3選
GA4のメモ機能を使う際のメモ活用術を3つ紹介します。
どういった場面でメモ機能を使えばいいのかの参考にしてみてください。
プロモーション開始日やキャンペーン終了日の記録
GA4のメモはプロモーション開始日やキャンペーン終了日の記録に使ってみましょう。
施策をスタートしたタイミングは効果測定をする際に重要ですし、自動更新されないようなプロモーションをおこなう場合は終了日がわかっていると便利です。
1ヶ月おこなった施策のスタートとゴールでの変化を確認するためにメモするのも効果的といえます。
サイト改修・デザイン変更時の時系列管理
自社サイトを運営する際、サイト改修やデザインが必要になってきます。
こういった情報を記録する際も、GA4のメモ機能を使ってみてください。
改修やデザイン変更の効果を見るために使える方法です。
データ異常の原因調査メモ
サイトを運用していると、突然なんらかのトラブルが発生することがあります。
そういったデータ異常が起きた際に、原因を調査したメモを残しておきましょう。
その後もしばらくはデータ異常が起きないか見守る必要もあり、正しい位置にメモが設置されていれば情報共有しやすくなります。
まとめ
GA4のメモ機能の復活と、メモ機能の使い方に関して紹介しました。
UA時代にメモ機能を使っていた方には朗報で、さらに便利になった印象です。
また、いままでメモ機能を使ったことがない方も便利な機能だと感じたのではないでしょうか?
GA4のメモ機能を活用するうえでは、事前のルール設定が重要です。
社内での運用ルールをしっかりと設定していれば、効率的にメモを活用できます。
GA4のメモ機能は無料で使えるので、費用がかかることもありません。
プロモーションやサイト改修、データ異常の原因調査などさまざまな場面でメモ機能を活用してみてください。
DX攻略部では、企業のDX化に関するお問い合わせをお待ちしております。