こんにちは、DX攻略部のkanoです。
「Snowflakeを導入したいけど、自分に使いこなせるか不安」
このような悩みを抱えており、Snowflakeの導入を躊躇していませんか?
そういった方におすすめなのがSnowflakeのPlatform Trainingなのです。
Snowflakeでは公式が開催するハンズオン形式のセミナーがあり、それを受講すればSnowflakeの使い方を学べるようになっているのです。
本記事では、そのトレーニングを受けてみた感想を紹介します!
そして、DX攻略部では、Snowflake×Streamlitを活用した統合BI基盤構築支援サービスを行っています。
記事の内容を確認して、Snowflakeを自社に活用してみたいと考えた方は、下記のボタンをクリックしてぜひDX攻略部にご相談ください!
Snowflake Platform Trainingの概要
最初にSnowflake Platform Trainingというものがどういったものか確認しましょう。
ハンズオン形式で学べるトレーニング
Snowflake Platform Trainingは、SnowflakeのAI Data Cloudを講師主導のライブ形式で基礎から体験できる無償トレーニングです。
アーキテクチャの解説とインタラクティブなハンズオンを通じて、データの統合・共有・スケーリングの考え方を短時間で実践的に学べます。
AIデータクラウドの基礎から、ノートブックを使った手を動かす演習、データのロードや共有、生成AI機能までを4時間で一気に俯瞰できるのが特徴です。
オンライン形式で開催される
Snowflakeのトレーニングはオンライン形式となっており、自宅や職場から受講可能です。
また、開催日も複数用意されており、ご自身の予定に合わせて受けられます。
初心者でも取り組みやすい内容になっている
Snowflakeを導入したいけど、実際に操作が難しそう、と感じる方も多いでしょう。
そういった方は、ぜひこのPlatform Trainingを受けてみてください。
基本的な操作方法を講師の方が説明してくれますし、丁寧なノートブックが作成されているので、手順を1つ1つ学べるようになっています。
受講者には無料バウチャーが提供される
Snowflakeのトレーニングを受講することで、「SnowPro Associate: Platform Certification」の無料バウチャーを受け取れます。
これは、2025年2月にリリースされたSnowflake認定資格の入門編となっています。
Snowflakeに関する基本的な知識を問う内容となっており、Snowflakeを活用していく上で重要な資格と言えるでしょう。
また、自社のSnowflake担当者のスキルを証明することにもつながります。
受験料は100ドルの資格ですが、Platform Trainingを受けることで無料で受けられるバウチャーが提供される形です。
トレーニングの内容を反復学習することで試験にチャレンジできるだけの知識が得られますので、こういった点も嬉しい特典といえます。
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事前準備
SnowflakeのPlatform Trainingを受けるための事前準備を確認していきましょう。
準備1:公式サイトから申し込みを行う
Platform Trainingを受けるためには、公式サイトから受講を申し込む必要があります。
「Snowflake Ascent Platform Training」などと検索すると該当のサイトにアクセスできます。
参考:Snowflake Ascent Platform Training
私が受講した回は、2026年1月19日(月)~23日(金)の毎日開催となっており、自分が受けたい日を自由に受けられる形でした。
準備2:Snowflakeから届いたメールを確認しよう
Platform Trainingmの登録フォームから申し込みを行うと、メールが届きます。
そのメールにはコース参加に必要なための事前準備が丁寧に記載されており、何を先にしておかなければならないかがわかるようになっていました。
準備3:アカウントの準備
Platform Trainingを受ける上で注意したいのは、Platform Training用のアカウントを用意する必要がある点です。
これは、コース参加のためのコミュニティアカウントというもので、Snowflake側が代理で準備をしてくれています。
そのため、普段使っているSnowflakeアカウントをそのまま使う、ということではないので注意しましょう。
もう1つ注意したいのは、準備用のメールからではなく、別に届く「Welcome to Snowflake’s Data Heroes Community」という件名のメールから、アカウントを作成する、という点です。
このことは先程の申込みのメール内にも明記されているので、メールの内容を確認しておけば問題ないかと思います。
そして、コミュニティアカウントの作成は「開催日2日前」までに行う必要があるので、注意してください。
コミュニティアカウントが作成されていない場合、当日のコース視聴リンクが発行されない場合があります。
ちなみに、以前にコミュニティアカウントを作成したことがある方は、Welcomeメールが届かないため、トレーニングサイトにそのままアクセスする形になります。
準備4:受講するためのPCを準備する
次に大切なことは、Platform Trainingを受講するためのPCを用意することです。
メールによると以下のようなPCを用意してく必要があります。
- インターネットに接続可能なこと
- Snowflakeにアクセス可能なブラウザがインストールされていること
- ドキュメント画面が確認可能なこと
特別高いPCスペックなどは用意されておらず、一般的なビジネスパソコンであれば上記の条件は満たせると思います。
当日の注意点
私がPlatform Trainingを受講した際に実際に起きたのですが、会社から講座に参加している場合、セキュリティ関係でうまく進めないことがあるという点です。
これはハンズオンを進める中で、ファイルをアップロードする、というセクションがあり、そこでトラブルが起きてしまうからです。
事前に自社のセキュリティ担当者や当日のブラウザなどを変更しておくことで対応できるようですが、そういったトラブルが起きることも想定しておきましょう。
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当日の流れと学びのポイント
SnowflakeのPlatform Trainingでどういったことが学べるのか、当日の流れなどを確認していきましょう。
基本的な講座内容
SnowflakeのPlatform Trainingは、ハンズオンはモジュール形式で進みます。
本講座は基本的に認証とアクセス、オブジェクトの階層、データのロード、仮想ウェアハウスの使い方が学べます。
また、ロードウィザードやMarketplaceの体験、ステージの扱い、半構造化・非構造化データへの対応、そしてCortex LLM関数による生成AIの入口までを一気通貫で学べる講座です。
短時間でも「どの順番で何を設定し、どの画面で何を確認するか」が把握できる構成でした。
認証とアクセス
Snowflakeはロールベースアクセス制御(RBAC)で権限を管理します。
演習では、どのロールでどのオブジェクトが見えるか、ウェアハウスやスキーマの可視性と操作権限を切り替えながら体感できました。
丁寧に権限を整理しておくことで、後続のデータロードやノートブック実行での「権限がない」エラーを避けられます。
仮想ウェアハウスの考え方
コンピュートは「仮想ウェアハウス」として独立し、必要に応じてサイズ変更やスケールアウトが可能です。
演習ではクエリの実行負荷に合わせたサイズ選定や自動停止の設定など、コストと性能のバランス感覚を掴めます。
最初は小さく始めて、ピーク時だけ拡張するという定石を学べるので、特に重要な部分だと思いました。
半構造化・非構造化データの取り扱いやCortex LLM関数
Platform Trainingの後半では、半構造化データやCortex LLM関数について学べます。
JSONなどの半構造化データはVARIANT型で扱え、ディレクトリテーブルを使えば非構造化データ(画像・音声・PDFなど)も参照・処理できます。
構造化と同じワークフローで一元管理できるのが強みで、データ準備の時間を短縮することを知れました。
最後にCortex AISQLとして提供されるLLM関数群をSQLから呼び出し、要約・分類・抽出などのユースケースを体験できます。
このようにSnowflakeの基礎から最新の機能までを一通り学べる内容になっており、Snowflakeについて知りたい方におすすめできるハンズオンでした。
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Snowflake Platform Trainingで知っておくべきこと
Snowflake Platform Trainingを受講した上で、事前に知っておくと便利だと感じたことを紹介します。
講座は4時間行われる(休憩あり)
Platform Trainingは、1日で9つのセクションが用意されており、合計4時間行うことになります。
もちろん、休憩時間は用意されており、各セクションごとに実施時間と休憩時間をセットされているような形でした。
ハンズオンの各セクションは時間制限がある
ハンズオンはPlatform Trainingの講師が見守る中で進んでいきます。
それぞれのセクションは20分程度の制限時間があり、時間がくるとそのまま次のセクションに進んでいきます。
残念ながら待ってもらうことは基本的に不可で、間に合わなかった場合は自分でそのまま取り組むか、後日ゆっくりとトライすることになります。
各セクションはつながりを持っている場合があり、前のセクションで設定したものに基づいて、次のセクションで操作をすることがあるのです。
そのため、前のセクションの設定がうまくいっていないと、次のセクションの課題をクリアできない場合があるため、このあたりは完全な初心者は辛いかも知れません。
とはいえ、各セクションの課題は決して難しいものではなく、ノートブックにかなり丁寧に設定手順が記載されています。
制限時間は余裕を持った設定となっているので落ち着いて対応すればクリアできるといえるでしょう。
受講後30日間は繰り返し操作できる
さきほどセキュリティの問題で進められず退席した方のエピソードを紹介しましたが、Platform Trainingは受講後30日間何度でも自分で操作できます。
これは通常のSnowflakeのフリーアカウントと同様で30日後にはアカウントが終了となる形です。
そのため、Platform Trainingのハンズオンがうまくいかなくても、30日間の間であれば、自由にログインして自分のペースで試せるようになっています。
もちろん、うまく最後まで進められた方でも、作成したアイテムなどを削除して、新しく作り直すことで再トライすることも可能です。
うまくできなくても問題はない
ハンズオン形式のトレーニングとなっていますが、もしうまくできなくても問題はありません。
講師の方に怒られるということなく、最後までクリアできなくても、無料バウチャーは受けられる形になっています。
そのため、Snowflakeを始めて触るという方も、事前に少しだけSnowflakeの画面に慣れておけば問題なくトライできるハンズオンといえるでしょう。
リアルタイムでQ&Aが実施されている
SnowflakeのPlatform Trainingは、全体を進めてくれる講師とQ&Aに対応してくれるための方が参加していました。
Platform TrainingはZOOMを使って実施されますが、ZOOMのQ&A機能を使って、自由にわからない点を聞くことができます。
講師の方がその場で質問に答えてくれる場合もあれば、Q&A内のチャット機能で別の担当の方が教えてくれる場合がありました。
講師の方もQ&Aの画面を確認してくれているので、画面で操作しながら教えてくれるのは嬉しかったです。
また、よくあるトラブルをまとめたPDFも配布されるので、各セクションで起きやすいトラブルの対処法が確認できるようになっていました。
自分でノートブックを確認しながらハンズオンを進めることになる
Snowflakeの初心者の方がハンズオンに参加する場合、細かな操作説明がないことに注意しましょう。
ハンズオンはSnowflake内にノートブックという機能を使って進めるようになっています。
ノートブックには、各セクションでどのような操作をするのかが細かく説明されており、それを自分で読んで進めることになります。
そのため、講師の方が画面でノートブックの内容を細かく操作しながら、1つ1つ説明してくれるというわけではありません。
講師の方はZOOMのQ&A機能を通して質問に答えてくれる形になっており、各セクションの操作を実演してくれるわけではないので注意しましょう。
とはいえ、簡単な操作や質問内容に応じて操作は実践してくれるので、わからないことはすぐに質問することが大切です。
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受講後にやるべきこと
SnowflakeのPlatform Trainingを受講後にやるべきことについて紹介します。
振り返り学習をする
まずは受講で作成したオブジェクトやノートブックを整理し、社内のサンプルデータで同じ手順を再現します。
繰り返し学習することで、Snowflakeの基礎固めをできます。
SnowPro Associate: Platform認定の学習に活用する
Snowflakeにはいくつかの認定資格があり、本講座を受けた方にはSnowPro Associate: Platform認定を受けるための無料バウチャーが進呈されます。
参考:SnowPro® Associate: Platform認定の概要
そのため、無料バウチャーを使って認定資格に合格するための学習を進めましょう。
受講した内容に近い部分が認定資格の出題範囲となっているので、繰り返し学習すれば合格に近づけるといえるでしょう。
Snowflake公式のハンズオンQuickstartsを試してみる
Snowflakeには公式ハンズオンのQuickstartsというのが用意されています。
こちらは申し込みなどは不要で、自分で自由に受けられるハンズオン形式のトレーニングです。
Platform Trainingで学んだことを補ったり、その他の機能も学べるハンズオンになっています。
詳しい内容は下記の記事で紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
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まとめ
Snowflake Platform Training ハンズオンは、Snowflakeをこれから導入・拡張する企業にとって最適なスタートラインです。
アーキテクチャの理解からデータロード、共有、生成AIまでのエッセンスを短時間で横断し、受講直後に社内で再現・実装へ踏み出せます。
バウチャーで学習のモメンタムも維持しやすく、DX推進の足場づくりに役立つイベントでした。
次の一手は、社内データで同じ手順をなぞり、小さな成功事例を積み上げていきましょう。
本記事ではSnowflakeのハンズオンについて紹介しましたが、その他にも各ツールによって学習教材が用意されています。
例えば、以下のようにMicrosoftのAIスキル学習プログラム用の「AI Skills Navigator」というものもあります。
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